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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

クローンにも生きる権利を

『EP : end-point  科学に佇む心と体: クローンペット クローン猫』を読んで
http://am.tea-nifty.com/ep/2004/12/pet.html
次の部分

自分のためにクローンを作るんですよね。
クローン個体のためではなく。


 その通りだろう。だから怖い。
 遺伝子が同じでも同じ個体ではない。自分のクローンを作ってもそのクローンは自分ではない。だから自分のクローンを作ろうとする人は稀かもしれない。しかし、ペットなど自分以外の個体のクローンを作りたがる人は多いだろう。自分の欲望を満たすためにクローンを作る。望み通りの個体を手に入れるためにクローンを作る。しかし、そのクローンが望み通りの個体である保証はない。身体的な特徴でさえ異なることがあるらしいが、育った環境の影響を受ける性格は確実に異なるはずである。その自分の望み通りでなかったクローンとどのように付き合うだろうか。それを考えると怖い。
 クローン技術が進歩して簡単にクローンを作れるようになったら、恐らく、自分の望み通りでなかったクローンの多くは捨てられる。殺されることもありそうである。「望み通りになるまで新しいクローンを作ればいい」と考える人が多いだろう。育て方を失敗したらそのクローンを捨てて別のクローンを作って育てようとするだろう。クローンの使い捨てである。リセットである。望み通りにならなかったクローンの生きる権利が軽視されるだろう。だから怖い。

 私の心配はクローンの問題ではないかもしれない。ペットを飼っている人は、自分のためにペットを飼っているのであって、ペットのためにペットを飼っているわけではない。今、日本ではたくさんのペットが捨てられている。たくさんのペットが商売用に作られている。ペットに限らない。とにかく、今の日本は大量生産、大量消費、大量廃棄の社会である。その流れに組み込まれた生物は粗末にされる。

 ところで、手塚治虫さんの「火の鳥・生命編」でクローンの大量生産が可能になった時代のことが描かれている。「クローンハンティング」が行なわれる日が来るのだろうか。

追記(コメントより移動):
『ペットクローン商売始まる ついに日本上陸!』(読売新聞)というニュースがありました。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yw/yw05020601.htm
日本では『「ペットのクローンを欲しい」と回答した割合は、意外にも、7.8%と1割以下にとどまった。』とのことです。欲しくない理由は『「命をゲームのリセットのように扱いたくない」(30歳女性、パート・アルバイト/猫)』『「気に入った車が故障したので、同じ車種を購入するようで嫌。ファッションの一部のように扱うと思うと、ぞっとする」(35歳男性、自営業/犬)』とのことです。
by 正己 (2005-01-26 20:53)


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