変わりましょうよ
『ゆうきゆうの快感アメーバ心理学: ストレス利用のススメ (第3回)』を読んで
http://blog.ameba.jp/yuki/archives/000414.html
最初に結論を言ってしまうと、
ストレスを最も効率よくプラスに変換する方法とは「ストレスの原因は、すべて自分にある」と思うこと。
ウソ!?と驚かれましたか?
世間で一般的に言われてる意見とは、全く逆なんだから、驚かれるのも無理はありません。
悩み相談でよく見かけるのは、「自分のせいにしてはいけません。悩みを背負い込んではダメ」みたいな回答です。
驚いた。(@o@)
『(第2回)』で
私たちがするべきことは、
「どうやってストレスを感じないようにするか」ではなく、
「ストレスを、いかにいい方向に向けることが出来るか?」なのです。
という記述に「その通り!」と思っていて、続きがどうなるか楽しみだった。そこへ、上記の結論である。驚いた。
でも、その通りだと思う。同じ状況でストレスになる人とならない人がいる。その差は「自分」にしかない。だから自分が変わればストレスはストレスでなくなる。「ストレスでなくなる」というのは言い過ぎかもしれないが、問題のないストレスになることは確かだろう。
この記事の背景には「認知行動療法」があるのだろうか。それともアルバート・エリスの「Rational-Emotive Therapy(論理療法?)」があるのだろうか。後者の考え方を詳しく知りたい人は「<自己発見>の心理学」(国分康孝著、講談社現代新書)を読むといいかもしれない。とても分かりやすく述べられている。20ページから引用する。
A(出来事、事実)そのものがC(結果、悩み)を生むのではなく、B(ビリーフ、受けとり方)が悩みの根源であるというこの理論は、この人生で窮極的に存在するのは各自の受けとり方の世界である、との哲学に立っていることになる。
(中略)
喜怒哀楽の世界——感情の世界、つまりCのの世界——はB(ビリーフ)の結果なのである。(中略) B(ビリーフ、思考、受けとり方)がC(感情、悩み)を生んでいる。それゆえ、Bを変えるとCが変わる。そしてBを変えるには考えることである。
「A→B→C」なのだからBを変えればCが変わる、ということである。非常に分かりやすいし、当たり前のような気がする。このBを変えるのがカウンセリングのテクニックだろう。
同じような考え方がアドラーの心理学や所謂「短期療法」にもあったような気がするが忘れた。
再び冒頭URLの記事に戻ると、次のように述べられている。
「全部あなた自身の責任」というのは、厳しく聞こえるかもしれません。でも逆に言えば、「全部、あなた次第で改善できる」ということ。
その通りである。希望が持てる考え方である。
ちなみに、この部分を「A→B→C」に当てはめると、Aは「ゆうきゆうさんの冒頭の結論を読んだこと、『全部あなた自身の責任』という意見を聞いたこと」でCは「厳しく聞こえる」ということである。しかし、Bを変えるとCは「全部、自分次第で改善できる」に変わる。
昨日の「3年B組金八先生」でも金八先生が何度も「変わりましょうよ」というようなことを言っていた。厳しい意見だなぁ、と思っていたが、その通りだとも思っていた。「A→B→C」のBを変えようということである。金八先生ではAは「ストレスなど」でCは「虐待、深夜徘徊、麻薬中毒」で「他人のせいばかりにしている。環境のせいばかりにしている」と批判していたように思う。それで「自分が変わりましょうよ」ということだったと思う。第三者が他人事のように言うと冷たいのだが、苦しんでいる人のことを大切に思って真剣に考えてくれている人が「変わりましょうよ」と言うと温かい。熱い。「熱」がある。義家弘介先生が大切にしていると思われる「熱」がある。
「変わりましょうよ」
私も言いたいのだけど、なかなか言えないんだよなぁ。
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