「旧→新」TB
『トラックバックの技術仕様』を読んで
http://www.movabletype.jp/manual/mttrackback.html
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このドキュメントは、トラックバックを説明しています。トラックバックは、ウェブサイト間での一対一のコミュニケーションと通知を可能にするフレームワークです。 トラックバックのメカニズムは、トラックバックpingという1つのリクエストが「リソースAはリソースBに関連またはリンクしている」と告げていることによります。 1つのトラックバック「リソース」は、標準のURIであるトラックバックping先URLで表します。
トラックバックを使うと、サイト間で関連したリソースについてコミュニケーションができます。 たとえば、ブロガー(ウェブログ作成者)AがブロガーBに、何か面白いことや関連することやショックなことを書いたと通知したい場合、AはBにトラックバックpingを送信します。 それによって、以下の2つが達成できます。
1. ブロガーBは、自分のサイトにある特定の投稿を参照したすべてのサイトを自動的にリストでき、ブロガーBのサイトの読者は、ブロガーAの投稿を含むウェブ中の関連した投稿を読むことができます。
2. pingは、別のブロガーのエントリーとあなたのエントリーの間に、確かで明白なリンクを提供します。これは、外部のアクション(あなたのエントリーへのリンクを誰かがクリックすること)による、リンク元ログのような暗示的なリンクとは異なります。
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トラックバックの使い方に関する文章をいくつか読んでみたが、どうやら上記引用の文章が基本らしい。「Movable Type Publishing Platform」が提供しているページである。それにしても読みにくい日本語訳である。もっと読みやすい日本語訳が次のURLのページにある。
http://lowlife.jp/yasusii/stories/8.html
要するに、トラックバックは『リソースAはリソースBに関連またはリンクしている』とAからBに向かってトラックバックpingを送信することらしい。そして普通は自動的にBの中にAへのリンクが生成される。このことによって、Bの著者やBの読者はAを知ることができる。これは私が理解していた通りである。
議論の中心になっていたのは「Aの読者がBの存在を知ることができない場合がある」ということと「Aの著者によるBの読者に対する宣伝行為になっている」ということだったように思う。前者も後者も対処法があって、対処に手間がかからなければ問題がないと思う。ここで私が書きたいのは他のことである。
引用部分には『たとえば、ブロガー(ウェブログ作成者)AがブロガーBに、何か面白いことや関連することやショックなことを書いたと通知したい場合』と書いてあるが、私もそのような場合を想定してトラックバックを考えていた。ここで想定されているのは次のような順番である。
ブロガーBが記事bを書く
→ ブロガーAが記事bを見る
→ ブロガーAが記事bに関連する記事aを書く
→ ブロガーAが記事aから記事bにトラックバックpingを送信する
→ 記事bに記事aへのリンクが生成される
要するに記事bの後に記事aが書かれている。
では、記事aが記事bよりも先に書かれていた場合はどうなるだろうか。
ブロガーAが記事aを書く
→ ブロガーBが記事aを見ずに記事bを書く
→ ブロガーAが記事bを見る
→ ブロガーAが記事aから記事bにトラックバックpingを送信する
→ 記事bに記事aへのリンクが生成される
このようなトラックバックは可能である。すでにたくさんの記事を書いている人(A)は他人のブログ(b)を見て「ああ、それについては私も前に書いたよ」と思うだろう。思った後に改めて新しい記事を書くのは面倒である。すると古い記事(a)から新しい記事(b)へトラックバックすることになる。このようなトラックバックは積極的に行なわれているのだろうか。
例えば、トラックバックに関する議論は昨年たくさん行なわれていて記事がたくさんあるが、それらの記事の著者が私のこの記事をたまたま見て自分の既存の記事からトラックバックする行為である。
例えば、心理学や法律などの専門的な情報を載せた記事をたくさん書いている人が、他人の記事をたまたま見て「私の次の記事が参考になると思います」という思いで自分の既存の記事からトラックバックを送る行為である。
そのようなトラックバックは積極的に行なわれているだろうか。行なわれていないとしたら勿体無いような気がする。
私はインターネットが一般の人に使われはじめた時、見知らぬ人たちが作った各リソースをリンクで繋ぐ巨大なデータベースを期待していた。リンクを辿れば関連する情報を次から次へと見ることができる。そんなデータベースを期待していた。しかし、「リンクはトップページに」がマナーになったようで、赤の他人の情報が繋がる巨大なデータベースは不可能になったと思っていた。幸い、Googleなどで検索すればキーワードを基に関連する情報を探せるようになったので、それほど気にしていなかったのだが…。そこへブログが表れた。トラックバックの仕組みが表れた。私が想像していた巨大なデータベースが可能になったような気がする。私が想定していたのはリソースの作者が他人のリソースにリンクを張る方法で、リンクを張る価値のある関連するリソースを探すのが面倒だったが、トラックバックは関連するリソースを持っている他人が自分の記事の中に自動的にリンクを張ってくれる仕組みで、関連する情報を探すのを他人(ただし訪問者)任せにすることができる。悪意のあるトラックバックを排除できれば非常に楽である。
さて、自分のサイトのリソース間をトラックバックを使って繋いでいる人や、これからそのようなデータベースを作ろうとしている人はいると思うが、赤の他人のリソースを使ってデータベースを作ろうとしている人はいるだろうか。
私のお気に入りのサイトを調べてみた。ブログではないが、次のサイトは自分のリソースだけでなく他人のリソースへもリンクを張ったデータベースとして優れているように思う。
見始めると全部見るまで止まらなくなりそうなので、自制しているが…。(^_^;)
ここまで書いてきて、ふと思った。
自分の昔の記事から他人の新しい記事にトラックバックしなくても、他人の記事のコメント欄に自分の昔の記事のURLを書き込んだ方が楽ですね。
ここまで書いて消すのが勿体無いので、このまま公開。(^_^;)
追記:
結構いますね。自分の古い記事から他人の新しい記事にトラックバックしている人。
なるほど…。私の頭が硬かったのですな。(^_^;)
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