カネでやる気を出す?
『ライブドア:「覆るわけない」堀江社長、高裁決定に自信』(毎日新聞、2005/3/20)を読んで
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050321k0000m020039000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050320-00000045-mai-bus_all
次の部分
「企業の所有者は株主だから、株主が誰であろうが文句は言えないはずなんですよ」
(中略)
「株主を大事にする経営のほうが従業員の給料が上がる」
(中略)
「従業員の給料を下げて株主に還元しても長続きしない。従業員のやる気を出すために、給料は働いた分だけどんどん上げていかなきゃいけないし、能力のある者にはもっと給料をあげなきゃいけない」
甘いな。(^_^)
堀江社長のような性格の人が従業員だったら彼の言う通りだろう。しかし、彼に反発している人が多い現状を考えると、そうではないことが予想できる。バブル時代ならともかく、今はリーダーを求めている人が多いような気がする。尊敬できるようなリーダーを求めていて、その人に従いたいと思っている人が多いんじゃないだろうか。近鉄バッファローズの問題の時も、そんな雰囲気があったから堀江社長が一時的なリーダーとして祭り上げられたのだろう。その後にリーダーは古田選手に入れ代わったような感じだが…。ブログで特定の人の周りに集まっているのも同じ現象かもしれない。
今の時代はどちらを向いて歩いたら良いか分からなくて迷っている人が多いんじゃないだろうか。価値観が多様化してしまいましたからね。うつ病が増えているのも、それが原因かもしれない。自分が信じていた価値観が間違っているかもしれなくて、迷って迷って、誰かに引っ張ってもらいたいと思っている人が多いんじゃないだろうか。そのような人たちは「この人について行けば大丈夫」と思える人を求めているんじゃないだろうか。そのような人たちに必要なのは「お金」ではなく自分の「存在意義」である。リーダーに従うことで自分の存在意義を確認しているようなところがあるんじゃないだろうか。そのような人たちに堀江社長の考え方は合わないだろう。
そう言えば、10年前の3月20日に地下鉄サリン事件が起こった。オウム真理教に入信した人たちも…。話が逸れるからオウムの話は省略する。
ところで、障害者の雇用に関して堀江社長はどのように考えているのだろうか。今の時代のように障害者が働きにくい環境では能力主義と障害者の雇用は矛盾しやすいんじゃないだろうか。
「能力主義」に関する意見は2年くらい前にエッセイ形式で簡単に書いて私のサイトで公開した。
結論が出ているわけじゃないけどね。
ついでに、以前に書いたブログ記事にもトラックバック。
その記事で参照しているメルマガは次の通り。
【「仕事ができる人。仕事ができない人」Vol.112「会社は誰のもの」】
私の記事より、このメルマガを読んだ方が良いかも…。
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