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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

自殺防止に「受容・共感」

 『悩み「傾聴」 自殺防止』(読売新聞、2004/10/24)を読んで
 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li4a2401.htm

 先日、『自殺防止マニュアル』というタイトルで記事を書いたら、トラックバックを頂き、厚生労働省も『自殺予防に向けての提言』を出していることを知った。

 『自殺予防に向けての提言』(厚生労働省、自殺防止対策有識者懇談会報告)
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/12/h1218-3.html

 ざっと見てみたが素人向けの分かりやすい記述はなかった。残念。

 自殺の主な原因である「うつ病」に関してはたくさんのサイトがあるので、そちらを見れば周囲の人はどうしたら良いか、自殺を防ぐにはどうすれば良いかが書いてあるだろう。興味のない人は見ないだろうが…。

 トラックバックを頂いた『うつ病ドリル』の中の『自殺防止マニュアル、人事院が作成』の所を見たら、読売新聞の次の記事が紹介されていた。

 『悩み「傾聴」 自殺防止』(読売新聞、2004/10/24)
 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li4a2401.htm

 記事の全部が重要だし、その記事からリンクが張られている記事も重要で、全部読んでほしいのだが、記事の中から「基本的な考え方」と思われる部分を引用する。

 人の悩みやつらい気持ちを聴く場合、「受容・共感」が重要と言われる。相手の言葉や考えの是非・善悪を判断せず、感情をそのまま受け止める。
(『悩み「傾聴」 自殺防止』)

 どうしても『相手の言葉や考えの是非・善悪』を判断して相手に反論したくなるだろうが、逆効果になることがあるから注意が必要だろう。記事には精神科医の平山正実さんに記者が聞いた『話を聴くコツ』がQ&A形式で少し載っている。その中で私が気に入ったのは次の部分。

 お互いに沈黙したままでもいいから、一緒にいてあげること。だれかが常に寄り添い、時間を共有することが大切です。
(『悩み「傾聴」 自殺防止』)

 その通りだろう。
 記事にはまとめの形で次のようなことも書いてある。

 つらく、孤独を感じている人には、「いつも温かく見守られている」という安心感が必要。根気強く、支えていきたい。ただし、無理は禁物。支えている自分がつらくなったら、迷わず専門家に相談を。
(『悩み「傾聴」 自殺防止』)

 『「いつも温かく見守られている」という安心感』を与えられるようなコミュニケーションを心掛けたいものである。

 記事に載っている『自殺に関する誤解』も重要だと思うので引用しておく。

自殺に関する誤解

 ◎誤解その1 「『自殺する』と口にする人ほど自殺しないものだ」

 自殺した人の8割以上は、決行する前に死をうかがわせる何らかの言動を他人に示し、実際に「死にたい」と口にする人も少なくない。周りの人は、そのサインを真剣に受け止めることが大切だ。

 ◎誤解その2 「死にたい人は自分がそうしたいのだから、死なせてやればいい」

 「死にたい」と言う人の多くは、「生きたい」という思いとの間で、激しく揺れ動いている。だからこそ、親しい人の支えや適切な治療で「生」へと向かう余地がある。

 ◎誤解その3 「自殺を図って助かるような人は、本気の自殺はしない」

 自殺未遂者の10人に1人は、再び自殺を図って実際に命を落とす。自殺を招く要因には、うつ病などの精神疾患や、周囲の十分な支えがない状況などがあるが、最も注意が必要なのが自殺未遂歴だ。

 ◎誤解その4 「悩んでいる人の前で自殺を話題にすると、寝た子を起こし、かえって自殺に追い込んでしまう」

 相手と信頼関係があり、相手の絶望的な気持ちを真剣に受け止められるなら、自殺について率直に話し合った方が、むしろ自殺の危険性を減らすことになる。

(防衛医大防衛医学研究センター教授、高橋祥友(よしとも)さん監修)

(『悩み「傾聴」 自殺防止』)

 誤解していた人は改めた方が良いだろう。


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