執行猶予は寄付のおかげ？

『＜児童ポルノ法違反＞日赤に２００万円寄付し猶予判決』（毎日新聞、2005/8/5）を読んで
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050805-00000021-mai-soci

　弁護士の谷原誠さんが彼のブログでこの記事に言及している。

この記事を読んで誤解していただきたくない点があります。被疑者、被告人が読むと、実刑相当の罪を犯しても寄付をすれば執行猶予判決を勝ち取れるかのように読めてしまい、あらぬ期待を抱いてしまう可能性があります。
（弁護士 谷 原 誠:日赤に２００万円寄付で執行猶予）
http://blog.giron.jp/archives/29691614.html

　仰る通り、毎日新聞の『日赤に２００万円寄付し猶予判決』という記事を読むと２００万円の寄付のおかげで執行猶予になったように読めてしまう。変わったことを記事にしないと読んでもらえないからこのような記事になったのかもしれない。あるいは記者自身が２００万円の寄付のおかげで執行猶予になったと思っているのかもしれない。前者だとしたら成果を求め過ぎての暴走で、後者だとしたら記者の無知。この記事に限らず、記事を書くときは気をつけていただきたい。記者だけでなく私を含めて読者も、記事を鵜呑みにしたり誤解したりしないように気をつけた方が良いだろう。