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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

もんじゅ事故:他殺の自殺化?

『もんじゅ事故後自殺記者会見は偽装工作』を読んで
http://homepage2.nifty.com/291/index.html

 2004年10月13日の朝日新聞の記事『もんじゅ事故「動燃、うそ発表強要」 自殺から8年「真実を」』を読んで「独り言」を書き公開していたのだが、それを読んだ方からメールを頂き、次の3つのサイトを教えていただいた。

・もんじゅ事故後自殺記者会見は偽装工作
http://homepage2.nifty.com/291/index.html
・情報操作による報道内容か(もんじゅ・西村裁判へようこそ)
http://www.geocities.jp/vazhat4/index2.html
・西村裁判情報、署名用紙(もんじゅ・西村裁判へようこそ)
http://www.geocities.jp/shoso105/index7.htm

 朝日新聞の記事を読んだ時はとても分かりにくかった。動燃が総務部次長の西村成生さんを自殺に追い込んだことと、西村さんの遺書を改竄したことが問題なのだと思ったが、裁判の理由が分かりにくかった。メールにも『動燃の安全配慮義務違反を提訴した』『死因は警察発表や動燃発表とは全く異なり、殺人事件です』とあったが、よく分からなかった。全て、新聞などの報道の通り「西村成生さんが自殺した」という前提で考えていたからである。
 しかし、紹介されたサイトを見て驚いた。「西村成生さんが自殺した」という前提が間違っている可能性があるらしい。西村成生さんは追いつめられて自殺したのではなく、誰かの暴行によって殺された殺人事件の可能性があることを知った。

 全体として分かりにくいが、サイトの中で最初に気になったのは次の部分。

救急病院での遺体確認時は上記のような皮下出血状態で、争った時に受けた、強打打撲と暴行に抵抗した時の引っ掻き傷が手足、体中に点在していた。
(もんじゅ犠牲者遺体負傷痕:犯罪被害者)
http://homepage2.nifty.com/291/sub04.html

 他にも頭部と胸部のX線写真や死亡推定時刻を算出した図、死体検案書などが掲載されている。頭部のX線写真胸部のX線写真遺体負傷痕分布状態写真描写をちゃんとした医師が見たらどのように判断するだろうか。遺体発見現場や「飛び下り自殺」と矛盾しない結果だろうか。サイトでは矛盾を指摘している。これは勉強不足の私には分からないが、『争った時に受けた、強打打撲と暴行に抵抗した時の引っ掻き傷が手足、体中に点在していた』としたら、飛び下り自殺とは考えにくい。
 遺体の状態に関しては次のような記述もある。

  霊安室で遺体を確認した時、西村成生の右頭部はボクシング試合後のように眼部・右唇は腫れ上がり、胸・肩部は全体的に腫れ上がり、両腕に擦過傷が多数あった。
内出血は身体に点在していたが、血液が出る程の傷は見受けられなかった
全身を何回も強打され死亡した状態であった。これが霊安室で見た遺体の状態である。
 警察は飛び降りたと発表であるが、その証拠を開示し、根拠を証明できるか?
私は何回も現場に立ったが、遺体と現場は全く結びつかない。
(情報操作による報道内容か)
http://www.geocities.jp/vazhat4/index2.html

 死体検案書に関しては次の部分が気になった。

死体検案書を作成した監察医務担当医に面接してどのように作成されたかを聞く.
「検視による診断をした.死亡推定は見て触って推定する,検温はしない」との事である.
「骨や,内臓の損傷は解剖しなかったから判らない」との死体検案書の説明であった.
(死体検案書:死亡時刻,死因に疑惑)
http://homepage2.nifty.com/291/sub03.html

 不審な死であるにも関わらず死体を解剖していないのである。労災申請手続き用の死体検案書の内容の写しのようなものが別のページにもあり『解剖 < 無 >』とある。解剖すると何か不都合があったのかもしれない。

 死亡推定時刻に関しては基本的な手法で推定していそうである。これも勉強不足の私には分からない。ただ、死亡推定時刻鑑定に関しては2005年5月8日の『私は殺ってない! 』(TBS「報道特集」)を思い出した。「報道特集」では最高裁まで争って懲役7年の判決が確定し、刑務所の中で死亡推定時刻鑑定について勉強し、刑期終了後に再審請求した(報道時は「予定」で実際に再審請求したかどうかは確認していない)人が紹介された。死亡推定時刻鑑定に誤りがあり事件時のアリバイがあるにも関わらず冤罪で受刑した可能性が高いらしい。専門家も彼が自分で推定した死亡推定時刻鑑定を支持しているらしい。西村成生さんの自殺に関しても死亡推定時刻鑑定の結果(サイト管理者の鑑定では『1996.1.13 午前 0.59頃』→0:59)と死体検案書(警察発表と同じ)の時刻(平成8年1月13日午前5時頃)が異なる。どちらが正しいのか。サイト管理者の鑑定が正しいとしたら、その後の西村成生さんの行動に関する証言をどのように解釈するか。ホテルでの目撃情報があるのかどうか。その目撃情報は信用できるのかどうか。それも鍵になるだろう。
 
 この事件は報道価値がありそうである。フリージャーナリストは追いかけていないのだろうか。TBSの「報道特集」などで取り上げてくれたら見るだろう。ちなみに「新潮45」の3月号に西村トシ子さんによる『私の夫は「動燃」に殺された!「もんじゅ事故」の暗部を追った9年間』が載っているようである。そして次回の裁判予定は次の通りらしい。

《 次回裁判日程のお知らせ、傍聴へのお願い 》
 ・ 平成17年9月12日(月)10時30分
 ・ 東京地方裁判所713号室
 ・ 傍聴券不要、是非傍聴へ。
 ・ 交通便:地下鉄霞ヶ関駅 A1出口1分
(西村裁判情報、署名用紙)
http://www.geocities.jp/shoso105/index7.htm(今はありません)

 衆議院選挙の翌日である。どのような裁判になるだろう。西村成生さんの死亡までの経緯が明らかになることを期待したい。

 2004年10月13日の朝日新聞の記事『もんじゅ事故「動燃、うそ発表強要」 自殺から8年「真実を」』を読んで書いた私の独り言は次の通り。トップページから御覧の方は「続きを読む」をクリックしていただきたい。

http://www002.upp.so-net.ne.jp/self/robamimi/roba0044.html#1308

2004年10月13日

『もんじゅ事故「動燃、うそ発表強要」 自殺から8年「真実を」』
(13日朝日新聞12版39面)

元次長の妻、賠償請求へ

遺品のメモ、証拠に

このニュース、重要かも…。
西村さんは翌96年1月12日に開かれたこの日の3回目の記者会見に
初めて出席。(中略)
「本社がビデオ隠しに関与していることが分かった」時期について、
「1月10日」と発言した。
西村さんは翌13日未明、宿泊先のホテルから飛び下りて自殺。
当時の大石博理事長や同僚にあてた遺書には
自らの会見での発言を悔いる趣旨の言葉が残されていた。
しかし、原告側によると、
95年末の時点で、
本社にビデオが保管されていたのを上層部が把握していたことが、
遺品の中に残されていた内部資料から判明したという。
これが要点かな?
なぜ、西村さんは「1月10日」と発言したのか?
自分の意思か、上層部の命令か?
上層部の命令だとしたら、彼を自殺に追い込んだのは上層部だろう。
自殺後、大石理事長は記者会見で、
自分にあてられた遺書を「ほぼ全文に近い形」として読み上げた。
原告はその内容に「意図的な改ざんや省略などがある」と主張する。
遺書を改ざんしていたら酷いよなぁ。(−−)
---(以下14日に追加)---
『孤独に追った死の理由 妻、調査の末の提訴』(14日朝日新聞12版38面)
夫の死の理由を追い続けて8年半。
西村さんの妻は、長い孤独な調査の末に、
旧動燃を相手取っての提訴に踏み切った。
(中略)
夫の死の数年後から、
一人で警察やホテル、救急病院へ赴き、話を聞いてまわった。
書き留めたメモや日記は200ページにもなった。
「夫の死は、まるで交通事故にでもあったかのよう。
 いったい何があったのか知りたい。ただ、それだけなんです」
一人で8年半、大変だったろうなぁ。
「交通事故にでもあったかのよう」か…。
交通事故も真実が加害者の嘘に覆い隠されてしまうんだよなぁ。


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コメント 4

tbird

TBありがとうござます。
この事件、単なる虚偽発表→自殺、という簡単なものではなかったのですね。
しかし、『安全配慮義務違反を提訴』というのはややインパクトに欠けるかと…。
何はともあれご遺族の上に平安がありますように。
by tbird (2005-08-27 20:42)

正己

tbirdさん、コメントありがとうございます。
ご遺族は本当は刑事事件(殺人事件)として訴えたいようです。しかし、それができないから民事事件(安全配慮義務違反)として訴えているようです。刑事事件として訴えられない理由は、ご遺族の事情ではなく、刑事手続き上の問題のようです。刑事事件の手続きに詳しくないのでよく分かりませんが、検察が起訴しようとしないのかもしれません。検察審査会で「不起訴不当」にならないのかなぁ、と思いますが、よく分かりません。
と、さっきコメントを書いたのですが追加します。
起訴とか不起訴とか以前に事件として受理されていないのかもしれません。
↓参考サイト(刑事事件フローチャート)↓
http://www.moj.go.jp/KEIJI/keiji09.html
by 正己 (2005-08-27 23:07)

ミニコミ図書館

 色々な方のご意見読ませていただきました。頻繁に開くわけではありませんので…。
 西村氏の死にはご指摘のとおり不自然な点が多々あります。外傷の有無の他にも聖路加国際病院で計った深部体温による死亡推定時刻は12日午後10時から13日午前1時頃とされています。警察の死体検案書では13日の午前5時頃です。警察は当初から自殺と断定し司法解剖もしていません。あれだけ世間を騒がせたもんじゅ事故のはずなのに不思議です。むしろ早急な幕引きの道具にされた感さえあります。ご遺族が望まない盛大な葬儀、それもなんと遺族の実費で執り行わせたものでした。さて、死亡時刻ですが、ホテルはチェックインは13日の0時45分頃と言っています。つまり深部体温による死亡推定時刻頃(死亡後)にチェックインしたことになってしまいます。この点に関し、実はホテル側は西村夫人の聞き取りを一切拒否し宿泊名簿さえ見せてくれませんでした。裁判では宿泊の有無、チェックインの時刻も明らかにするつもりです。
 遺族は労災による損害賠償を求めたのですが会社側は拒否。結局書類の提出期限である5年の時効を向かえてしまいました。その間も警察や動燃、ホテル、医師などにあたったのですが誰も力にはなりませんでした。弁護士は話を聞くと権力が絡んでいると直感するのか引き受けてくれなかったそうです。そして時効の2年前、原発裁判を数多く手がける海渡弁護士を反原発団体の紹介により知り、ようやく04年10月裁判をおこしました。第1回目は12月、そろそろ1年を向かえようとしています。私を含め支援者の会が4月結成されニュース発行や署名を始めました。
 まだまだこのことは知られていません。多くの方に知ってもらい大きな世論となるために是非関心を持って機会ある事に広めてください。お願いします。

■西村トシ子さんのホームページ
http://homepage2.nifty.com/291/index.html <a HREF="http://homepage2.nifty.com/291/index.html">クリック</A>
http://www.geocities.jp/vazhat4/index2.html <a HREF="http://www.geocities.jp/vazhat4/index2.html">クリック</A>

■支援者のホームページもあります
http://87721132.at.webry.info/ <a HREF="http://87721132.at.webry.info/">クリック</A>
by ミニコミ図書館 (2005-09-25 12:24)

正己

ミニコミ図書館さん、コメントありがとうございます。
死亡推定時刻にこだわっていらっしゃるようですが、この点に関してのコメントは難しいです。「原告側の主張する死亡推定時刻が正しい」という前提であれば、ご指摘のとおりの矛盾が多々生じます。しかし、「被告側の主張する死亡推定時刻が正しい」という前提では被告側の主張に矛盾が生じなくなってしまいます。したがって、原告側の主張する死亡推定時刻を被告側に認めさせた上でなければ、あるいは裁判官に認めさせた上でなければ、死亡推定時刻による矛盾を指摘しても説得力に欠けてしまいます。
ただ、原告側が推定した死亡推定時刻からでは様々な矛盾が生じるため、それらを確かめるためにホテルの宿泊名簿など被告側が主張する事実に対する証拠を請求するのでしたら頷けます。
裁判の経験がありませんので、どのように戦えば「西村成生さんの死は他殺である」を認めさせることができるのか分かりませんが、とにかく頑張って頂きたいです。
ただ、この問題は「原発の是非」の問題と分けて考えた方が良いと思っています。原発には賛成だが西村氏の死は不自然だと思っている人の協力が得にくくなるからです。また原発には反対でも「反原発」の動きに対して拒否反応がある人の協力も得にくくなると思います。ですから、「原発の是非」の問題と「西村氏の死亡状況」の問題は分けて考えた方が良いと思います。
西村成生さんの死が自殺ではなくて他殺だとすれば、これは無視できない大問題です。頑張ってください。
by 正己 (2005-09-25 16:21)

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