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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

もんじゅ・西村裁判:原告陳述書

『陳述書』(ミニコミ図書館/ウェブリブログ)を読んで
http://87721132.at.webry.info/200507/article_13.html

 私のブログ記事『もんじゅ事故:他殺の自殺化?』に「ミニコミ図書館」さんからコメントを頂き、試しに『もんじゅ 西村』でブログ検索をしてみたら、「ミニコミ図書館/ウェブリブログ」の中に『もんじゅ・西村裁判』の原告である西村トシ子さんの陳述書があった。『平成16年12月13日 陳述書 東京地方裁判所 民事第7部 御中 原告 西村トシ子』とある。たぶん第1回審理の時のもの。新聞記事にならないので、裁判の様子は見に行かなくては分からない。このような資料が見られると裁判の様子が少しうかがえて助かる。

 提訴した目的は次の部分から分かるような気がする。

9.責任

 私は夫の死後9年経った今も、夫が飛び降り自殺したと言うことを信じ難く、遺骨はあの日のままで、埋葬していません。埋葬する気持ちにはなれないのです。死の真相と責任の所在を明らかにする事が、真の供養だと信じています。死の真相究明のため、警察、監察医務院、救急病院などへ行き、弁護士にも相談をしてきましたが、今まで、どうすれば真相を明らかにすることができるかを知りませんでした。
 幸いにもこの度、ようやく提訴することができました。裁判の公正な審理を仰ぎ、夫の死の真相と責任の所在を、明らかにするようにお願い致します。
(『平成16年12月13日 陳述書 東京地方裁判所 民事第7部 御中 原告 西村トシ子』)
http://87721132.at.webry.info/200507/article_13.html

 気になったのは『4.遺品の授受』と『6.葬儀場変更』と『7.遺書』の部分。
 『4.遺品の授受』によると、『遺書の一部を書いた筈の万年筆や、身に付けていた筈の衣類や靴等』を遺族に渡さなかったらしい。自殺でないことがばれないようにするためと考えると納得できるが、実際は何故だろうか。
 『6.葬儀場変更』の所に『身内だけで葬儀する準備をしていたのですが、動燃の都合で別の大きな葬儀場に変更し、まるで動燃の社葬のような盛大なものとなりました。田中真紀子元科学技術長官が主賓として出席されましたが、事前に何の相談もなかった』と書いてある。遺族を無視しているような葬儀で不自然である。人は悪いことをした後にそれを隠そうとして善いことをしようとする場合がある。動燃の都合で変更した葬儀は悪いことを隠そうとしているかのようである。
 『7.遺書』の所は最も不自然な事実が書いてある。『右肩の日付などの数字書体や書き方が、普段とは違っていました』とあるが、後で付け加えた可能性がある。筆跡鑑定はしたのだろうか。その日付の部分も西村成夫さんのものだろうか。これに関しては他のサイトに『遺書は本人筆跡と違う箇所がある』『日付時間加筆偽造』と書いてある(参考)。やはり筆跡鑑定が必要だろう。また、妻宛の遺書の内容に関して、『事務的で、夫が家族に本当に伝えたいと思われる事が、書いてありませんでした。例えば、夫はその頃、長男の結婚相手が決まり喜んでおり、その挙式の準備をも心配していましたが、全く触れていません。また、2日後に控えた次男の成人式についても触れていません。』とある。本当に遺書だろうか。遺書の文章を読んでいないので判断できないが、やはり不自然である。本当に遺書だとしたら、誰かに見張られている中で強制的に大急ぎで書かされたとか…。そして日付は西村成夫さんの死後に辻褄が合うように付け加えられたとか…。『理事長が記者会見で、理事長宛の遺書を読み上げたのですが、遺書そのものの内容とは違っていた』というのは既に報道された。2004/10/13の朝日新聞の記事によると次の通りである。

 自殺後、大石理事長は記者会見で、自分にあてられた遺書を「ほぼ全文に近い形」として読み上げた。原告はその内容に「意図的な改ざんや省略などがある」と主張する。会見に触れた部分について、大石理事長は「私の対応のまずさから、深刻な事態を引き起こす恐れを生じさせてしまった」と読み上げた。
 しかし、原文ではこうなっている。<私の勘違いから理事長や役職員に多大な迷惑、むしろ『本当のウソ』といった体質論に反展(発展)させかねない事態を引き起こす恐れを生じさせてしまった>。
(『もんじゅ事故「動燃、うそ発表強要」 自殺から8年「真実を」』朝日新聞、2004/10/13)

 他にもあるのかもしれないが、これに関しては原文の方が詳細で動燃を守っている様子が感じられ、どこが問題なのか分からない。『私の勘違いから』の部分はむしろ動燃側が強調したい部分だろう。だから原文通り読むことによる動燃側の不利益が分からない。ただ、原文の方の『反展(発展)』が気になる。『発展』と書こうとして『反展』と書いてしまったのだろうか。西村成夫さんが『発展』のことを『反展』と書く癖があったのなら、本人が言葉を選んで書いた文章の可能性が高まる。でも…、誰かが「はんてん」と言ったのを聞いて『反展』と書いてしまったり、『反展』と間違える癖のある人の文章をそのまま写したのだとしたら…。

 私の疑問はすでに証拠が示されて解決しているのかもしれない。私がいろいろと想像するのは西村さんに対して失礼かもしれない。でも、気になる事件であり、いろいろと想像してしまう。


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sonet-asin-area

コメント 4

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femto

なんだか・・・胸のつまる事件ですね。

以前、交通事故の処理を警察が故意に捏造した事件を思い出しました。
真実は求める者がいるかぎり、隠すべきではない そんな気がします。
by femto (2005-09-28 09:02)

正己

makoさん、コメントありがとうございます。
私は報道で「自殺」だと思っていましたから、「他殺」の可能性があることを知った時は驚きました。「他殺」なのに「自殺」に見せかけていたとしたら許せない行為です。
by 正己 (2005-09-28 14:33)

西村トシ子(原告)

 次回裁判 2005.10.17(月)13:15開始 東京地方裁判所 713号室
 ★事実より強いものは無い。
  世の中の謎めいた現象は、科学的鑑識で証明できる。
 今後とも、裁判の情報等、その他、コメント等よろしくお願い申し上げます。
  正己さまに亡き夫と共に感謝しています、有難うございます。
 
by 西村トシ子(原告) (2005-10-10 12:14)

正己

西村さん、私のブログにコメントしていただき、ありがとうございます。
多くの人が私と同じように「何か変だ」と思ってくれることを願っています。そして、真相が解明される日を心待ちにしています。
by 正己 (2005-10-10 12:36)

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