freemlの「直接登録機能」が無くなる

　追記（2010/1/6）があります。

　特定電子メール法が改正された（参照）というニュースは見たことがあるような気がするが、当時は「効果はあるのだろうか？」「迷惑メールが減れば嬉しいな」程度の認識だった。その改正法が１２月１日に施行されるらしい。すっかり忘れていた。そもそも全く興味がなかった。しかし、興味を持たざるを得ない事態が発生した。

2008/11/06　告知　MLコミュ「直接登録機能」終了のお知らせ
MLコミュの管理者（オーナー／アシスタント）が参加させたい方を招待せずに参加させられる「直接登録」機能を特定電子メール法改正に伴い、12月1日をもちまして終了させていただきます。
予めご了承くださいますようお願いいたします。
（freeml「お知らせ - Information Board -」）

　freemlはメーリングリストビジネスが始まった初期からある無料メーリングリスト開設サービス（参照）でfreeml曰く「日本最大級にして大定番！」（参照）のメーリングリストである。たくさんの利用者がいるだろう。freeml内のメーリングリストの数も多いだろうが、メーリングリストに登録してあるメールアドレスの総数は700万を超えていそうである（参照）。
　このメーリングリストに登録してあるメールアドレスの全てがfreemlに会員登録されているわけではない。メーリングリストを開設した人に「直接登録機能」で登録してもらったメールアドレスの方が多いかもしれない。「[e-mail]」にメールを送信する方法でメーリングリストにアドレスを登録した人も多いだろう。そんな人達も、freemlがSNS化（参照）された後もfreemlに会員登録することなくメーリングリストに参加できていた。freemlに会員登録しなくてもメーリングリストに投稿できたし受信もできた（参照）。
　１２月１日以降も、既に登録してあるメールアドレスではfreemlに会員登録しなくてもメーリングリストに参加できると思われる。問題は新しく参加する人達である。メールアドレスを変更する人達である。メーリングリストに新たに追加するメールアドレスである。１２月１日以降は「直接登録機能」が無くなるため、freemlに会員登録しないとメーリングリストに参加することができない。会員登録しないとメールアドレスの変更（これまではメーリングリストの管理者に古いメールアドレスの登録を削除してもらって新しいアドレスを登録してもらうことで変更できた）ができない。メーリングリストに参加するための「招待状」から参加手続きを行うと「名前」「ニックネーム」「現住所」「性別」「生年月日」などのプロフィールをfreemlに登録しなければいけないようである。それが嫌な人は参加できないし、「招待状」が送られても意味が分からない人や、登録手続きの途中で操作方法が分からずに躓く人もいそうである。昔のように「メーリングリストの管理者にメールアドレスを教えて参加手続きは終わり」というわけにはいかなくなった。
　メーリングリストはブログやＳＮＳの登場で下火になりfreemlも2007年6月の大型リニューアルで「メーリングリストはＳＮＳのおまけ」となってしまったようで、これまでのような使い方にこだわる必要はないのかもしれない。しかし、ブラウザを利用することなくメールを送受信するだけで大勢の人とコミュニケーションできる手軽さは魅力的である。パソコンやインターネットに慣れてない人達にとっても電子メールの使い方を覚えるだけで参加できる手軽さは魅力的である。これからも、これまでのように手軽に使い続けたい。多くの人に遠く離れた複数の人達と手軽に情報交換してほしい。freemlへの会員登録の手続きがその障害となるようなら残念である。Yahoo!グループは「グループメンバーの直接追加」機能を残しそうな雰囲気である。新しくメーリングリストを作るのなら、そちらの方が良いかもしれない。直接追加機能が失われないことを願う。

　それにしても、特定電子メール法の改正がこんな面倒な事態を引き起こすとは思わなかった。他にも、いろいろなトラブルが起こりそうである。未承諾広告などの迷惑メールを送る人達がいなければ、こんな面倒なことにはならなかったのだろう。彼らは迷惑メールを送ることで迷惑を掛けただけではなく、このような形でも迷惑を掛けている。本当に迷惑な人達である。今日もまた、私のメールボックスにはコンビーズメールを使った迷惑メールが届いているのだろう。ほとんどの迷惑メールは【迷惑メール振り分けサービス】で迷惑メールフォルダに振り分けられて一括して削除できるが、コンビーズメールを使った迷惑メールだけはフィルタを擦り抜けてしまうようである。迷惑な業者である。【迷惑メール相談センター】に情報提供しているのだが、１２月１日以降に減れば嬉しい。

追記（2010/1/6）：
　freemlの「直接登録」機能が復活したらしい。

「サービス改善のためのアンケート」や日頃皆様からお寄せいただくご要望の中でも
特に再開のご要望が多かった「直接登録」機能を本日再開いたしました。

「直接登録」機能は、メーリングリストの管理者（オーナー／アシスタント）が
参加させたい方を招待せずに参加させられる機能です。
直接登録すると参加完了メールが参加した方に送信されます。
MLの引っ越しなど、参加者がこのMLへの参加について了解している場合に便利です。

直接登録機能をご利用いただく際は、以下の点にご注意ください。

・直接登録する際には登録される方のご了承を確実にとってから行ってください。
　「覚えがないのに登録された」という問い合わせが多い場合には、
　MLを停止させていただくことがあります。

・直接登録は1MLにつき300件まで行うことができます。

（【告知】メーリングリスト「直接登録機能」再開のお知らせ :: freemlからのお知らせ）

　これでメーリングリストの管理が容易になった。

タグ：メーリングリスト 特定電子メール法 freeml