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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

「中高生向け動物エゴグラム」の感想

 【中高生向け動物エゴグラム】というサイトがある。ニュースを見た時に、良いサイトができたなと思った。中高生向けではあるが、早速診断してみた。案の定「ウルトラモンキー & ミニモルモ」であった。当時はコピーを取っておかなかったで、この記事を書くために再び診断してみた。前回と同じで「ウルトラモンキー & ミニモルモ」であった。

2009/2/11のエゴグラム
2009/2/11のタイプ

 「わがままで自己中心的だと思われがちです」とある。「わがままで自己中心的です」ではなく「思われがちです」と書いてある所に配慮が感じられる。しかし、【学習の手引き(先生・保護者の方へ)】には「AC(Adapted Child)従順な子どもの心」が低い人の特徴として「反抗」「がんこ」「意地っ張り」とある。あまり良い特徴ではない。その他も「CP(Critical Parent)厳格な親の心」が低いと「ルーズ」「しまりがない」、「NP(Nurturing Parent)保護的な親の心」が低いと「冷淡」「寂しがりや」、「A(Adult)合理的な大人の心」が低いと「お人好し」「詩的」「非現実的」、「FC(Free Child)自由な子どもの心」が低いと「消極的」「萎縮」「若年寄り」という特徴らしく、あまり良いイメージはない。これらは、他人に「思われがち」なのではなく、現在の実際の性格傾向である。
 すると、やはりCPもACも含めて全てを高くした方が良いと思われてしまうだろう。「なりたい自分」を次のようにしたいと思う人が多くなりそうである。

2009/2/11のエゴグラムと「なりたい自分」の例

 上図のような「なりたい自分」になるにはそれぞれを高くすれば良いのだが、【中高生向け動物エゴグラム】の診断では全てに「はい」と答えれば良い。「動物のタイプ」は次のような「がんばるスーパーマンタイプ」になる。

がんばるスーパーマンタイプ

 しかし、本当にそれで良いのだろうか。【学習の手引き(先生・保護者の方へ)】の他にも【人はなりたいようになれる!】【人間関係に重要な部分を高めるコツ】があるので、全てのページを読めば全てが高ければ良いわけではないことを察することができると思うが、診断の質問に答えていても変なことに気付くだろう。「この質問の答えが『はい』で良いのか?」と思うはずである。特にACが高くなる質問の部分(参考文献)に「いいえ」と答えた方が良さそうな質問があるだろう。「いいえ」と答えるとグラフが下がり、上図の「[なりたい自分]の正己さんのエゴグラム」にはならない。

 かなり以前に【エゴグラムによる性格診断】というサイトが話題になった。このサイトで「aaaaa」というタイプになった人が喜んでいたように思う。私は既に「講座サイコセラピー 8 交流分析」(杉田峰康著、日本文化科学社、ISBN4-8210-6146-5、Amazon)を読んでいたので、変だと思った。違うのではないかと思った。【エゴグラムによる性格診断】というサイトがABCの3段階しかないことも不満だった。その点で【中高生向け動物エゴグラム】は私の好みに合っている。グラフは詳細だし、「今の自分の動物のタイプ」が分かった後に「なりたい自分のエゴグラム」をグラフに表せてグラフの各部分を上げている時に説明が表れるし、その他にもいろいろと私が書いてほしいと思ったことが書いてある。唯一、『エゴグラムは各人の個性を現すもので、性格の良し悪しを判断するものではありません』(参照)と書いてあるのに動物キャラクターの絵や特徴の文章で「性格の良し悪しを判断するもの」であるかのように誤解されそうな点が残念だが…。ちなみに、【学習の手引き(先生・保護者の方へ)】【教材について】の部分を見ると「人間関係に重要な部分を高めるコツ」の所に全てのキャラクターが載っているが、実際にクリックして表示させるとCPとACを高めるコツが書いてない。削除されたのだと思われる。CPとACについては「高ければ高いほど良い」というわけではないからだろう。特に、教師が生徒に対して使う場合に従順であることが特徴のACを高めるのは問題かもしれない。

 そんな【中高生向け動物エゴグラム】であるが、とにかく気に入った。大人も試してほしい。大人向けの同じサイトがあれば良いのだが…。「講座サイコセラピー 8 交流分析」(杉田峰康著、日本文化科学社、ISBN4-8210-6146-5、Amazon)には成人向け(ただし既婚者を想定していそう)の質問が載っているので、【中高生向け動物エゴグラム】では不満な大人はそちらの質問に答えてグラフを作り、一番高い部分と一番低い部分を確認して【中高生向け動物エゴグラム】の動物キャラクターを当てはめれば良い。グラフの形の特徴は本にも書いてあるが、代表的なものは【学習の手引き(先生・保護者の方へ)】にも書いてある。ちなみに、以前に「講座サイコセラピー 8 交流分析」に載っていた質問(本が改訂されて質問が変わっているかもしれないが未確認)を使ってグラフを作成できるページを作ったので、興味のある方は→【こちら】をお試しください。

追記:
 「AC」は「アダルトチルドレン」「アダルト・チャイルド」の略ではないので注意が必要。
 また、【学習の手引き(先生・保護者の方へ)】に次のように書いてある。

(5) AC(Adapted Child)従順な子どもの心

順応性・協調性を持つ。親からのしつけや教育の影響を受けた部分で、依存的で消極的従順な部分と、攻撃的で反抗的な部分がある子どもの心

 ACが高いと「攻撃的で反抗的」になることがあるのだろう。しかし、その下の図ではACが低いと「反抗」が特徴になる。反抗的になるのはACが高い場合か、それとも低い場合か。私は従順であることが特徴のACが高いと反動として「攻撃的で反抗的」になると解釈している。特にFCが低いのにACが高い子は抑うつ的になるか反抗的になりそうなので、FCを高めるような接し方が必要だろう。FCを上げればACが下がってくるらしい。


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