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【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

「母子加算」は父子世帯も対象

 恥ずかしいことに私は「母子加算」について今日まで誤解していた。Googleで検索してみたら私以外にも誤解している人がいそうである。分かりやすく書かれた情報を見つけたので、忘れないようにブログにコピーしておく。一部を私の判断で強調表示した。

質問

なぜ生活保護に母子加算があるのに父子加算はないのか。

今は母子加算もありませんが復活しそうなので一応。

母子家庭の方が父子家庭に比べて収入が少ないということは知ってます。なので母子家庭への支援があって父子家庭への支援がないことは少々引っかかりますがわからなくもありません。

しかし、生活保護の母子加算となると話が変わります。生活保護は『健康で文化的な最低限度の生活を保障』するためにあり、それを受けるということは母子家庭でも父子家庭でも収入が足りていないことを意味します。

生活保護世帯は働いて収入を得てもその分支給額が減らされるらしいので、たぶんほとんどの家庭が働いていないと思いますし働いていても意味はないでしょう。

つまりどちらの家庭も収入が生活保護、児童手当のみと考えれば母子加算だけあって父子加算がないというのは法の下の平等に反する気がします。

かなり仮定が入っているので穴がありそうな理論展開ですが、 ご存知の方がいましたらよろしくお願いします。

質問投稿日時:09/10/09 23:17

回答

母子加算は、「父母の一方若しくは両方が欠けているかこれに順ずる状態にあるため、父母の他方又は父母以外の者が児童を養育しなければならない場合に、当該養育に当たる者について行う」と定められていました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/dl/s0630-11s.pdf
(10ページ目最下部~11ページ目)

つまり、父子世帯はもちろん、両親が共に亡くなっていて祖父母などが児童を養育している世帯についても、母子加算は認定されていたんですよ。

所得水準の差に着目して母子世帯だけを対象にしているというのは児童扶養手当の話で、生活保護の母子加算は趣旨が違います。

母子加算という制度が設けられていた趣旨は、本来なら夫婦で分業できるはずの子育て負担が分業できないことによる出費の増加分を見込んで加算していたもので、収入の差ではなく、支出の差に着目したものです。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/11/s1118-3b6.html
「配偶者が欠けた状態にある者が児童を養育しなければならないことに対応して、通常以上の労作に伴う増加エネルギーの補填、社会的参加に伴う被服費、片親がいないことにより精神的負担をもつ児童の健全な育成を図るための費用などが余分に必要となる。」

ですから、父子世帯なども加算の対象になっていたのです。

なお、生活保護世帯の場合、児童扶養手当は全額収入認定の対象で、児童扶養手当受給額分は生活保護支給額が減額されますので、手当と生活保護支給額を合計したトータルの世帯収入は、母子世帯も児童扶養手当をもらえない父子生活保護世帯も同額になります。

それから、働いている世帯がほとんどいないというのも偏見ですね。
「平成19年度社会福祉行政業務報告」によれば、生活保護受給母子世帯の約40%では、世帯主が常用勤労者として働いています。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001052340
(第6表。年間延数なので、実数の約12倍の数字になっていることに注意。)

回答日時:09/10/10 10:08

(なぜ生活保護に母子加算があるのに父子加算はないのか。 -OKWave)

 「母子加算」の「母子」の部分が母子家庭にしか支給されないような誤解を与えているように思う。父親よりも母親の方が給与収入が低いから支給されているような印象も与える。しかし、収入があっても生活保護の支給額が減らされるのでトータルでの世帯収入はあまり増えない(参考)。「母子加算」は父親か母親が同一世帯にいないことによる出費の増加に対して支給されるもので、収入が少ないから支給されるものではないらしい。テレビで「母子加算」を取り上げた番組では支出の差を示して紹介しているのだろうか。私の印象では収入の少なさに着目していることが多いような気がする。しかも、例として父子世帯ではなく母子世帯が紹介されることが多いような気がする。そのような放送も誤解を広げる要因になっていないだろうか。
 民主党政権になって「母子加算」が復活するようだから、この際に名前を変えた方が良いのではないだろうか。

 ちなみに、質問者は「母子家庭」「父子家庭」という表現を使っているが、回答者は「母子世帯」「父子世帯」である。「家庭」と「世帯」は異なるだろから、正確には回答者のように書かないといけないのだろう。
 また、「母子加算」が父子世帯も対象になっていることから新しい名前として「一人親加算」がすぐに浮かぶが、この世に親が一人しかいないわけではなく、同一世帯に父親か母親がいないだけなので「一人親」という表現は変だろう。『両親が共に亡くなっていて祖父母などが児童を養育している世帯』にも支給されていたことからも「一人親」という表現は変だろう。どのような名前が良いか、すぐには浮かばないが…。

 この私の記事で、「母子加算」についての誤解が少しでも減ることを願う。
 ところで、Googleで調べてみたら私のような誤解をしている人を責める言動をする人がいるようなので、怖いし、不毛な争いを避けたいので、このエントリーはコメント欄を使えないようにした。許していただきたい。誤解していたことも許していただきたい。


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