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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

マネーゲームのマネーは増加し振幅は大きくなった

 【一般会計における歳入歳出の状況】を見ると平成2年から税収が増えていないことがわかる。財務省のお兄さん(参照)によると「構造的な不況の最中に増税するということはおよそ不可能」だったそうだ。しかし、増税しなくても企業の収入や労働者の所得が上昇すれば税収は増えるはずである。「構造的な不況」で企業の収入も労働者の所得も増えてなかったのかもしれない。私はこの時期は収入が増えて税金も増えていたように思うので実感がなかった。
 この平成2年(1990年)はバブル崩壊が始まった年らしい。東証のサイトのTOPIXのグラフを見ると次のようになっている。

1968/1/4-2009/12/10の株価指数ヒストリカルグラフ -TOPIX(一部総合)-
(東証:株価指数ヒストリカルグラフ)

 1989/12/18をピークに急落している。日経平均株価は12/29の大納会で史上最高値の38,915円87銭を記録して1990年の大発会から株価は下落へ転じたらしい(1989年 - Wikipedia)。下落が始まってからの○年間は私にとってのピークで金銭的にも豊かな時期だったので実感がないが…。

 さて、TOPIXのグラフを見ると、バブル崩壊後は山が綺麗に並んでいるように見える。1800を超えないように抑えられていて、谷がどんどん深くなっている。山から谷への傾きも似ている。最近の谷は800を割り込んでいるが、それでもバブル前に比べたら高い。こうやって見ると、バブルの異常が少しずつ修正されているようにも見える。1800を超えないのは二度とバブルを引き起こさないための自制のようにも見える。ただ、出来高(下の棒グラフ)を見るとバブル前に比べて異常に増えている。売買金額の合計が異常に増加している。TOPIXの振幅が増加しているのはマネーゲームが活発になっているからだろう。もしかしたらバブル時よりも嘆かわしいことかもしれない。
 この振幅の原因を当時の政策に帰する意見もある。TOPIXの山の所(各頂上付近)で超緊縮財政を強行した結果、日本経済は破壊されたのだそうだ(参照)。そんなに単純だろうか。いや、もっと単純かもしれない。私には元々下落することが運命付けられていたように感じている。来るべくしてきた下落のように感じる。どんな理由も後から尤もらしい理由を見つけてきただけのように感じてしまう。ただ、全く関係ないとは思わない。株価が上昇を続け、もうそろそろ下落した方が良いと思っている強力なマネーゲームプレーヤーたちが株を売る(株価を下落させる)材料を探していた所に、ちょうど良い具合に財政収支改善の政策が組まれて、「よし、売れ!」と下落へのトレンドに転換させたような気がする。マネーゲームとはそういうものだろう。

 ちなみに、上のTOPIXのグラフと同じ時期にアメリカのダウ平均株価は下の図のように変化している。

1968/1/2-2009/12/11のダウ平均株価
(Dow Jones Industrial Average Index Chart - Yahoo! Finance)

 TOPIXと比べてピークが後ろ(最近)にずれているように見える。史上最高値は2007/10/9の14,164.53ドルらしい(ダウ平均株価)。リーマン・ショックはピークの後の2009/9/30だったろうか。最大の下落幅は「-777.68ドル(-6.98%)」だったらしい(ダウ平均株価)。リーマン・ショックがなくても下落が続いたような気がする。また、大きく下落した印象だが、谷は日本のTOPIXがピークだった1990年の値の2.5倍の高さである。もしかして、正常な値まではまだまだ下がり足りないのだろうか。

 それはともかく、TOPIXのグラフを見てバブル崩壊後の動きが綺麗だなと思った。もちろん、マネーゲームの結果だから細かいギザギザはあるが、あの美しい富士山でさえ細かいギザギザがあるわけだから、TOPIXのグラフのギザギザは無視して全体として綺麗だなと思った。いや、問題はそんなことではなくて、出来高の増加に伴う振幅の増加だった。株の売買がマネーゲームであるから生じた振幅ではないかと思っている。


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