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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

朝日新聞と厚労省

『水島広子★国会報告 No.230』を読んで
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200505141610000000056084000
次の部分(音声ブラウザで閲覧されることを想定して改行位置を変更しました)

 5月10日の朝日新聞の社説は、「障害者には苦い薬だが」というタイトルで、この自立支援法案を紹介しています。「応益負担」なるものが世界初の悪制度だということの認識がないことも問題ですが、「障害者には苦い薬」という表現は本当に失礼です。
(水島広子★国会報告 No.230)

 その社説は私も問題だと思った。私がその社説を読んだ時の感想は次の通り。

なんで障害者が苦い薬を飲まなければいけないの?
現在、障害者がそうでない人と比べて暮らしにくくなっているのは、
一種の差別であり、解消されなければならない。
そのためのお金を差別されていた障害者が負担するのは変である。
差別してきた側が負担すべきだろう。
そのことを踏まえて政策は考えるべき。
そもそも自立支援法は障害者はずっと反対してきたはず。
白紙に戻して、障害者の意見を重視して作り直した方が良い。

 朝日新聞の社説を担当している人達(論説委員室?)は厚生労働省と仲が良いのではないかと思ってしまう。それで厚労省寄りの社説になっているのではないかと思ってしまう。朝日新聞は問題のある心神喪失者等医療監察法に対しても肯定的だった印象がある。

 朝日新聞の社会保障関連の社説では以前にも「ダメだこりゃ」と思ったことがある。1月10日の社説『介護保険 改革は急がば回れ』である。応益負担の問題点を全く理解していないようだった。その社説を読んだ時の私の感想は次の通り。

この社説は大切なことを忘れていると思う。
具体的な話だと分かりにくくなるので以下では譬え話にする。
10000円持っている人が100円の物を買うのと、
100円しか持っていない人が100円の物を買うのは違う。
生活のために死なないために他の用途で最低限100円必要だとしたら、
10000円持っている人は100円支払っても気にならないが、
100円しか持っていない人は100円の物を買うことができない。
その100円の物が絶対に必要なものでも買うことができない。
「公平に100円支払え」はそのような問題が生じるのである。
お分かりだろうか?
別の問題を別の譬えで話す。
10000円持っている人が二人いたとして、
死なないために100円あれば十分な人と、
死なないために10000円必要な人がいたとする。
前者から100円を取っても8000円余るが、
後者から100円取ったら死なないためのお金が100円足りなくなる。
すなわち後者は生きることができなくなる。
「公平に100円支払え」はそのような問題が生じるのである。
お分かりだろうか?

 「お分かりだろうか?」は社説を執筆した人に対する腹立たしさから出た言葉である。

 「応益負担」(厚労省曰く「定率負担」?)の問題点は福島智さんの文章が的を射ている。ぜひ読んでほしい。URLは次の通り。

 http://www.arsvi.com/2000/0412fs.htm

 ちなみに、障害者自立支援法案に関しては、私のブログで以前に何回か触れている。「自立支援」で検索したら次の3件がヒットした。
 
  【32条は大切】(2005/03/12)
  【その公平は本当に公平?】(2005/02/13)
  【「自立」とは自分で決めること】(2005/02/12)

追記(2005/6/1):
 ネットの中をうろうろしていたら次のようなページを見つけた。

 『由紀子さんの旅立ちをお祝いし、新たな縁を結ぶ会』
 http://www.yuki-enishi.com/enishi/enishi1.html

 この「呼びかけ人」のリストに「厚生行政」の10人と「朝日新聞社」の11人が並んでいる。他の新聞社の人はいないように見える。「由紀子さん」(大熊由紀子さん)が朝日新聞社出身で厚生労働省との付き合いが長いからかもしれないが、私のブログ記事内の次の記述は…。

 朝日新聞の社説を担当している人達(論説委員室?)は厚生労働省と仲が良いのではないかと思ってしまう。それで厚労省寄りの社説になっているのではないかと思ってしまう。

 仲が良いのだろうなぁ。
 仲良しを批判するのは難しいだろうから朝日新聞は…。

 ちなみに、大熊由紀子さんは次のような本も出している。

 『福祉が変わる、医療が変わる「日本を変えようとした70の社説+α」』
 (朝日新聞論説委員室+大熊由紀子、ぶどう社)
 http://www.budousha.co.jp/booklist/book/fukuhen.htm

 朝日新聞の社説を使って厚生労働省を支援して日本を変えようとしている?
 本は読んでいないけれど、何となくそんな意識が感じられる。


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sonet-asin-area

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femto

うちの息子は遺伝子の異常からの病で弱視ですが・・・。まずは働くことから差別(出来ないことは多いんですが)受けます。つまり収入を得ることからの差別です。まだ、視力が残っててもこれですから、もっと重い人はどんなに大変か。
えらいひと に彼のめがねをかけて一ヶ月ほど生活してほしいものです。(いまは無きセルロイド製めがねでないと補助がでないと言われて、息子が望んだことです・・・)人の気持ちになるって難しいですけどね・・・
by femto (2005-05-17 07:31)

正己

makoさん、コメントありがとうございます。
働かせてくれない差別って大きいですよね。
先日(5/13)もインターネット上に
『<全盲男性>医師国家試験に合格…臨床研修、門戸開かず』(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050513-00000064-mai-soci
という記事がありました。精神科医になるのが夢だけど、他の医療も含めた研修が必要なのか研修先が見つからないとのこと。制度や研修のあり方を変えれば何とかなるのに…、と悲しいです。
欠格条項は減らされていく流れですが、実質的な「欠格条項」は残っていて残念です。
ちなみに、御存じかもしれませんが、「障害者欠格条項をなくす会」という団体があるようです。
http://www.dpi-japan.org/friend/restrict/
by 正己 (2005-05-17 10:31)

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