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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

応益負担に賛成なのね?

『障害者自立支援法案:主要8団体が「定率負担」導入を容認』(毎日新聞、2005/6/25)を読んで
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2005/06/25/20050625k0000e010064000c.html
次の部分

 ◇負担増・サービス低下…与野党は協議再開を!
 障害者が福祉サービスを選ぶ現行の支援費制度は予想以上に利用が多く、予算不足は03年度128億円、04年度284億円に上っている。このままでは制度の維持が難しいとして、厚生労働省は国などに財政負担を義務付けるかわりに、障害者にも定率負担を求めた支援法案を提出した。しかし、低所得者の多い障害者に負担増を強いることに反発が強かった。
 その構造は変わらないが、支援法案の具体的な運用が不透明なまま、与野党の協議が中断。負担が増えてサービスは低下するという最悪の結果を避けるため、法案の入り口にあたる定率負担を容認してでも、具体的な内容を協議してほしいという切実な思いが8団体の背景にある。
 8団体の一部の地方組織や他の障害者団体の中には定率負担に反対の声もあるが、国の財政事情が厳しいのも事実。与野党は早急に協議を再開し、将来に不安を持つ障害者の気持ちに応える必要がある。
(『障害者自立支援法案:主要8団体が「定率負担」導入を容認』)

 ここで述べられている定率負担(応益負担)容認理由には違和感がある。譬えると、「カレー味のうんこ」を食べることに反対していたら、「うんこ味のうんこ」を食べさせられそうになり、それを避けるため「カレー味のうんこ」を食べることを容認したような感じである。「カレー味のうんこ」にも「うんこ味のうんこ」にも反対して「カレー味のカレー」を求めれば良いのに、と思う。応益負担を容認した障害者団体が「うんこ味のうんこ」を食べさせられそうに感じた理由は、「カレー味のうんこ」がどのようなものか不透明で、「カレー味のうんこ」を食べさせようとする人たちと「カレー味のカレー」を食べさせようとする人たちの協議が中断しているからだそうだ。なぜ、協議が中断していると正体不明の「カレー味のうんこ」(「うんこ味のうんこ」かもしれないもの)を食べさせられることになるのか。何を提供するかは協議の後に決められるものであるにも関わらず、協議が行われていないことで「カレー味のうんこ」もしくは「うんこ味のうんこ」を「食べさせられてしまう」と感じてしまうようである。国会で問題のある法律が決まる時は「強行採決」という手段が使われることが多いから、そう感じるのかもしれない。ただ、「協議が再開されないと…」という不安は、「カレー味のうんこ」食べさせたい人たちに煽られたのかもしれない。次の記事。

 『障害者自立支援法案:厚労省、「政争の具にされている」』(毎日新聞、2005/6/23)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050624k0000m010048000c.html

 もしも厚労省が「与党も野党も、特に反対している野党が障害者自立支援法案を政争の具にしている。彼らは本気で考えていないんだ。本気で障害者たちのことを考えているのは我々だ」というメッセージを障害者団体に暗に送っていたら、障害者団体は「厚労省に従うのが一番良い」と感じるかもしれない。人を操るために使われる一つのテクニックである。

 障害者たちが応益負担に賛成するのなら、私も反対しない。しかし、私が障害者になる前に、障害者が「障害者であるために被っている不利益」を無くして障害者でない人たちと同じスタートラインに立てるようになるために求めている支援の負担を障害者に求めない制度に変わってほしいと思っている。


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