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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

財務省様の仰せの通りに?

『障害者自立支援法、やり直すべし──にあたり、遠回りで即効性のないこと幾つか──』を読んで
http://www.arsvi.com/0w/ts02/2005032.htm

 立岩真也さんのこの文章は、障害者自立支援法案をめぐる動きを冷静に見るのに役立つ。『■どうしてこうなったのか?』で、公的な介助制度がどのように拡大していったかを概観している。利用者・障害者側や厚労省がどのように制度を作っていったかが何となく分かる。
 私が特に引かれたのは次の部分。

  当の厚生労働省の側が、積極的に予算を抑制しようと思っているのではない。むしろ、他の省庁と同じで、それぞれの担当の予算は確保したいと思っているし、自らが関わる事業を発展させたいとも思っている。自分の縄張りだから、という以外に、それなりの使命感と気概をもって仕事に当たっている人たちがいることも私は否定しない。
  ただ、政府・政権党の基本的な方向は別にある。厚労省も、自分たちが進みたい道を行く上でも、それは考慮に入れざるをえない。なににせよ、増やすことができないということになり、抑えにかかえっている。厚労省は自らの仕事をしようとするが、同時に、そのためにも、抑えるところを抑えることをせざるをえないという仕掛けになっているということである。抑制が主眼ではないと言うだろうし、実際そう思っていても、金は財務がもっている。このまま財源として税を使うなら、財務省と折衝し、受け入れてもらわねばならない。それに制度は制約される。
(『障害者自立支援法、やり直すべし──にあたり、遠回りで即効性のないこと幾つか──』)

 厚労省が上司(財務省)と部下(障害者)の間に挟まれた中間管理職のような感じである。『金は財務がもっている』とある。その通りである。旧大蔵省は財務省に変わっても省庁の頂点にいるようである。各省庁は財務省様に頭を下げているのかもしれない。厚労省も頭を下げたけれど希望通りにならなくて、本心を心の奥に仕舞って財務省様の仰せの通りに行動しているのかもしれない。厚労省の行動を好意的に見ればそうなるのだろう。しかし、それならそう説明すれば良い。財務省のせいにすれば良い。「応益負担でない政策を考えたのだが財務省に受け入れられなかった」と言えば良い。そうすれば厚労省に向けられている非難は財務省に向くだろう。財務省が納得しなければ厚労省がまともな政策を提案できないのなら、障害者運動は既に応益負担の問題点が分かっている厚労省に向けてもあまり効果がなく、財務省に向けた方が良いのかもしれない。変な構図だが…。
 ノーマライゼーションの理念を理解していないのは財務省だけでなく、報道関係者など一般市民も同じかもしれない。だから報道されないし一般市民も騒がない。立岩さんの文章では『■常識ある市民を相手にせねばならない・1』『■常識ある市民を相手にせねばならない・2』と続く。『問題は、正しい話を通すことが難しいということ、その難しさを前提に、また「無駄使い」といった言葉に敏感な人たちにも向けて、何を言うかである』と問題提起し、立岩さんの意見が述べられている。
 次の部分に大きく頷いた。

  まず、介助などの社会サービスを利用することで求められているのは、並みの暮らしであって、それ以外のものではない。その並みの暮らしというものを、あなた(たち)はたまたま、頭そして/あるいは身体が、早目にそして/あるいは秩序立って動いていて、できてしまっているわけだが、私(たち)はそうではない。しかし、頭がどうで身体がどうであろうと、並みの暮らしはできたってよかろう、というのである。
(『障害者自立支援法、やり直すべし──にあたり、遠回りで即効性のないこと幾つか──』)
  もう一つの自己負担については簡単にしよう。そして繰り返しになる。まず、ほぼ同じ収入があるなら、同じ額の負担はほぼ同じ意味をもち、それなりにはわかるとして、現実はそうではない。負担の意味合いが収入によって異なってくる。ある人たちにとっては、ほとんど(過剰な利用を抑えるという)意味をもたないが、他の人にとってはそうではなく、必要な部分も抑えざるをえないことになってしまう。次に、それではいけないということになって、負担が収入に対応するよう調整したとしても、やはり、負担する人は、負担する分だけ(同じ収入の)他の人たちなら使うことができる別のことにお金を使うことができない。このことに、基本的に、正当性はない。
(『障害者自立支援法、やり直すべし──にあたり、遠回りで即効性のないこと幾つか──』)

 山井和則議員のメルマガによると、参議院では小泉首相も答弁することになるらしい。官僚よりは一般民に近い考え方をしていると思われる彼が応益負担のことをどう思っているか分かるかもしれない。一般市民に近いということは応益負担に賛成かもしれないが、立岩さんの上の意見に対してはどう思うだろうか。

 以下は障害者自立支援法案に関するこれまでの私のブログ内の記事

  【やっと与党とのパイプができた?】
  【障害者自立支援法案:可決】
  【障害者自立支援法案:委員名簿】
  【障害者自立支援法案:八代議員】
  【応益負担の理念図】
  【障害者自立支援法案:脅し?】
  【障害者自立支援法案:強行採決?】
  【障害者自立支援法案:与党修正案】
  【厚生労働委員会の様子】
  【32条は大切2】
  【応益負担に賛成なのね?】
  【朝日新聞と厚労省】
  【32条は大切】
  【その公平は本当に公平?】
  【「自立」とは自分で決めること】


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