一部のサイトのポップアップウィンドウをブロックする方法
Firefox3ではデフォルトでポップアップウィンドウをブロックする設定になっている(参照)。
その後、ポップアップを許可するサイトを登録する仕組みになっている。すなわち、次のようになっている。
- まずは全てのサイトのポップアップウィンドウをブロックする。
- 例外として一部のサイトのポップアップを許可する。
これを次のようにしたいと思った。
- まずは全てのサイトのポップアップウィンドウの表示を許可する。
- 例外として一部のサイトのポップアップウィンドウをブロックする。
Googleを使って探してみたのだが探し方が下手なのか見つけることができなかった。しかし、きっかけは忘れたが希望通りにできることが分かった。アドオンを使うわけではなくFirefoxに標準として備わっているらしい。
まずは、オプションウィンドウのコンテンツパネル(上の図)で「ポップアップウィンドウをブロックする」のチェックをはずす。
これで、全てのサイトのポップアップウィンドウの表示を許可することになる。ここで、ブロックするサイトを登録できれば良いのだが、残念ながらその方法は見つけられなかった。
そこで、仕方ないので一度はポップアップウィンドウをブロックしたいサイトを表示する。表示したらツールメニューから「ページ情報」ウィンドウを開き(あるいはページ上でマウスを右クリックして「ページの情報を表示」を選ぶ)、「サイト別設定」のパネルで「ポップアップウィンドウを開く」の「標準設定を使用」のチェックをはずし、「ブロック」を選択する。
これで、そのサイトのポップアップウィンドウをブロックできる。
興味深いことに、ポップアップウィンドウ不許可のサイトをオプションウィンドウのコンテンツパネルで確認できるらしい。「ポップアップウィンドウをブロックする」をいったんチェックして、右の「許可サイト」ボタンをクリックすると、許可したサイトだけでなく、「不許可」のサイトも表示される。
確認したら、オプションウィンドウのコンテンツパネルに戻って「ポップアップウィンドウをブロックする」のチェックを再びはずすのを忘れてはいけない。複数のサイトを一度にブロック解除する必要がなければ「不許可」サイトの一覧を表示する必要もないだろう。
ポップアップブロックが成功したかどうかは【PopupTest】で確認できる。
私が試したところ、「Drop down Popup」以外はブロックできたようである。「Floating banner」と「Sticky popup」についてはポップアップウィンドウが存在するのかどうかが分からなかった。私の場合はポップアップウィンドウのない別のページを表示したときにポップアップウィンドウが残らなければ気にならない。
さて、以上の方法でポップアップウィンドウをブロックしたいサイトを登録できるのだが、実は欠点がある。
試しに【ポップアップテスト】のページを作ったのだが、特徴はポップアップウィンドウ(テストではこのエントリーで使った幅240pxの画像)を開いた直後に別のページ(テストではこのブログ)にジャンプすることである。別のページにジャンプされてしまうと、ポップアップウィンドウが開くページについてツールメニューの「ページ情報」ウィンドウで確認することができない。ポップアップウィンドウも別のサイトなので、その上で右クリックしても無駄である。
さらには、【ポップアップテスト】にジャンプする別のページ【ポップアップテストのURLにジャンプする】も作ってみた。このようなことをされると、どのページを開いた時にポップアップウィンドウが開いたのか分かりにくくなる。幸い、私の作ったテストページではブラウザの履歴に残るようなので、そこでURLを確認することができる。URLが確認できれば、ブロックするサイトを登録できる仕組みがあればブロックできる。残念ながらFirefox3では許可するサイトは登録できても不許可のサイトをオプションウィンドウのコンテンツパネルから登録することはできない(少なくとも私は方法が分からない)が…。
【ポップアップテスト】のような仕組みを使われると、全てのサイトのポップアップウィンドウをブロックして例外として一部のサイトのポップアップを許可する場合も面倒である。
通常はポップアップウィンドウをブロックすると通知バーが現れて「ポップアップがブロックされました」と表示される。右の「設定」ボタンをクリックして「このサイト(...)によるポップアップを許可する」を選択すれば、ポップアップウィンドウが開くようになる。しかし、ポップアップウィンドウを開いた後に別のページにジャンプされてしまうと、通知バーが消えてしまい、「設定」ボタンをクリックする方法が使えなくなる。幸い、Firefox3ではオプションウィンドウのコンテンツパネルから許可サイトのURLを登録できるので、ブラウザの履歴でURLを確認すれば例外サイトとしてポップアップウィンドウのブロックを解除できる。そこが、デフォルトでブロックしない場合との違いである。
以上、Firefox3を使う場合に、まずは全てのサイトのポップアップウィンドウ表示を許可して例外として一部のサイトのポップアップウィンドウをブロックする方法について書いた。そのようなことをしたいのは、もしかしたら私だけかもしれない。デフォルトで全てのサイトのポップアップウィンドウをブロックするのが一般的だろう。しかし、私と同じように、いちいちポップアップウィンドウを許可する(あるいは許可サイトを登録する)のが面倒な人がいるかもしれないので、その人の参考になれば嬉しい。デフォルトでポップアップを開くようにしておけば、重要なサイトで必要なポップアップウィンドウが開いていないことに気づかないようなトラブルが減るかもしれない。
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