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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

いんちきで知ったかぶりの専門家たち

 自分のことは棚に上げて書く。たぶん棚に上げっぱなしになる。
 世の中には付き合いにくい「困った人」がいるわけで、その人たちと上手に付き合わないとストレスがたまる。「困った人たち」によって自分が「困った人(困ってしまう人)」になってしまう。
 そんな「困った人」のために『「困った人たち」とのつきあい方』という本がある。私は以前に単行本の方を買って読んだ。日本語が読みにくくとてもお勧めできないが、書いてあることには頷けた。私が実践していることも多かった。
 その本に「風船型――いんちきで知ったかぶりの専門家たち」の項目がある。

風船型のまとめ

  • 専門家である振りをして、人の賞賛と尊敬を得ようとする。
  • 知らないことまで自分が話しているということを、部分的にしか気付いていない。
  • 好奇心の強い人が多く、情報には気を遣っている。しかし、この好奇心によって集めた大まかで不十分な情報が、状況を正確に申し分なく伝えるものであると主張する場合に、初めて問題となる。
(ロバート・M. ブラムソン著『「困った人たち」とのつきあい方』)

 その前に、もう少し詳しく書いてある。

 風船型は、単なる嘘つきやペテン師ではない。嘘つきやペテン師は常に自分が人をだまそうとしていると知っているし、また普通、何か得をしようというはっきりした目的を持っているが、風船型の人はそれとは違う。彼らはそれとは反対に、実際に話している瞬間は自分が言っている内容が正しいと(私たちから見れば嘘であっても)心から思っているのである。
(中略)
彼らがなぜそのような行動をするのかという動機の根底には、人から賞賛され尊敬されたいという非常に強い気持ちがあるからだろう。人に好かれたいというよりはむしろ良い人間で偉い人間だと見られたいのだ。このように人にほめられるためには、その時話題になっていることについてどれほど知っているかを自信をもって示すのが、一番効果的な方法なのだ。
(中略)
 風船型には好奇心の強い人が多い。この好奇心の強さと、自分が「事情に通じている」と思いたいという気持ちが一緒になると、世の中に関する知識をつぎはぎ細工で作り上げる可能性が高くなる。
(ロバート・M. ブラムソン著『「困った人たち」とのつきあい方』)

 このことを理解した上で対処法が生まれる。特に重要なのは「賞賛され尊敬されたいという非常に強い気持ち」だろう。著者は「私自身少なからずこの傾向があるからなのだろうが」と自分のことを振り返って考えている。著者にも「賞賛され尊敬されたい」という気持ちがあり風船型になりそうな傾向があるのだろう。「賞賛され尊敬されたいという非常に強い気持ち」から風船型になってしまった人は多分いる。その気持ちを踏みにじるような対処法では多分うまくいかないのだろう。しかし、著者は次のように書いている。

結局、偽の専門家をうちくだくのはとても簡単なことである。事実関係を裏づける書類を用意して、大きな声ではっきりと「まやかしですね」と言えば、彼らの話が大嘘であることをばらすことができる。
(ロバート・M. ブラムソン著『「困った人たち」とのつきあい方』)

 そうだと思うが、手間がかかるし、彼らの「賞賛され尊敬されたいという非常に強い気持ち」を踏みにじったわけだから反抗して【無報酬でも問題行動が続く理由を知りたい】に書いたような異常固着が生じる可能性があり、異常固着が生じたら対処に苦労する。
 また、通常は今後も付き合うことになるだろうから、何らかの問題が生じそうである。著者も続いて次のように書いている。

 想像ではやってみたいと思う対処法だが、特にその人と一緒に仕事をしたり生活したりしなければならない時には、荒療治に過ぎる言い方である。
(ロバート・M. ブラムソン著『「困った人たち」とのつきあい方』)

 そこで対処法が述べられるのであるが、同じ本を読んでもう一つの「自信過剰型」である「ブルドーザー型」を含めてまとめた方(「困った人たち」とのつきあい方 読了)がいらっしゃるので、そちらの記事を参照してほしい。私の記事は引用が多くなりすぎた。しかし、一応、対処法の部分の見出しだけ引用する。

  • 代案として事実を述べる
  • 逃げ道を与える
  • 二人だけのほうがよい
(ロバート・M. ブラムソン著『「困った人たち」とのつきあい方』)

 この「二人だけのほうがよい」は相手の面子を潰さないために重要だろう。大勢の人が見ている前で自分の間違いを指摘されたら通常は恥ずかしい。だから、二人だけになり、そっと自分の意見を述べた方が良い。
 ブログの場合は、非公開コメントで意見を述べる形かもしれない。非公開コメントだと反応が返ってこないので自分の意見がどのように受け止められたか確認しにくいし、無視されることも多いだろうが…。酷い場合は、部分的に歪められて引用されてブログ上で反論されるかもしれず、非公開なので歪められる前のコメントを反論記事前のコメントとして示すことができない(反論記事後に示しても反論前のコメントである証拠を示せない)が…。


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カテゴリー:ブログを読んで
共通テーマ:日記・雑感

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