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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

Thunderbirdが勝手にUTF-8に変えて送信するのに警告を出さない

 先日、Yahoo!グループでメールの送受信をしているときに、送信メールの文字エンコーディングが UTF-8 になった。私が使っているThunderbird 3.1.7 は UTF-8 の受信メールに返信すれば自動的に UTF-8 になるようだが、ISO-2022-JP のメールに返信したのに UTF-8 になった。自分が送信した UTF-8 のメールを受信して読んでみて文字化けが生じているわけではなく問題がなさそうだったので気にしないでいようと思ったのだが、念のためにYahoo!グループにアクセスして確認したら、酷く文字化けしていた。そして、数時間後に同じMLの人からメールが届かなくなったという連絡があった。私が送信した UTF-8 のメールの後のメールが全く届かなくなったらしい。実際に私のメールが原因か否かは分からないが、状況証拠から私のメールが怪しい。
 Yahoo!グループのウェブページで文字化けしていることに気付いてから、ふと、以前は UTF-8 に変更して送信する前は警告メッセージが出ていたことを思い出した。警告メッセージが出たら機種依存文字など ISO-2022-JP でエンコードできない文字を探して削除して送信していた。今回は自動的に UTF-8 で送信されてしまった。インターネットで調べたら次のような情報を見つけた。

・メッセージに挿入された文字が初期設定のエンコードで表示できない場合、UTF-8 への変換がプロンプトなしで自動的に行われるようになりました。
(Thunderbird 3 for users - MDC Doc Center)

 警告メッセージを出さない仕様に変更されたらしい。
 MLのメンバーからメールが届かないとの連絡を受けた後、一夜明けて調べたら、次のような情報を見つけた。

http://kb.mozillazine.org/Thunderbird_3.0_-_New_Features_and_Changes#Encoding-Related_Changes
これですね。どこかで見た覚えがあって探してました。
「混乱の元になるからダイアログなしで UTF-8 にフォールバック!」ってことみたいです。
mailnews.disable_fallback_to_utf8.ISO-2022-JP を true にすれば UTF-8 にフォールバックすることなく ISO-2022-JP のまま送信できますが、これだとダイアログなしで無条件 ISO-2022-JP です。
帯に短し襷に長し……
(件名: Re: Thunderbird 3.0 beta4ではエンコード指定の変更ダイアログが表示されない 投稿時間: 2009年10月09日(金) 14:30)

 その下を読むと仕様変更には議論があったらしい。改悪のような気がする。私の環境では問題なく受信できるが、受信できないソフトを利用している人もいるだろうし、UTF-8 のメールを受信できるソフトでも、ISO-2022-JP を強制的に UTF-8 に変えてしまうことで思わぬトラブルも生じる。私のメールに生じた今回のトラブルが一つの例である。

 上に引用した情報を見ると、機種依存文字など正しく表示できない文字が含まれていても初期設定どおり ISO-2022-JP で送信する設定にできるようである。警告メッセージは出ないようだが…。とりあえず、私はThunderbirdのオプションの詳細から「設定エディタ」(about:config)を開いて mailnews.disable_fallback_to_utf8.ISO-2022-JP を「true」に変更した。これで UTF-8 で送信されることは無いだろう。

 ところで、今回の私のメールの問題はSubjectと本文に「�」が含まれていることで生じた。受信したメールのSubjectの後ろに付いていたのだが、見た目は空白で気付かなかったので、そのまま返信メールを作成した。本文にも受信メールのSubjectをコピーした。「�」が何を意味しているのかは分からない。ただ、通常の機種依存文字よりも悪質な振る舞いをしそうである。知っている方は教えて欲しい。
 この「�」をSubjectと本文に含めたメールを作成することでYahoo!グループのウェブページでの文字化けを再現することができた(参照)。Firefox 3.6.13で見ると、fontタグや改行(br)タグを侵食していることが分かる。

「�」が含まれていることによるYahoo!グループでの文字化け
(クリックで拡大)

 送信メールのSubjectは「特殊文字?」で「?」の部分が「�」である。本文は次のように書いて送信した。やはり「?」の部分が「�」である。

本文にも↓
特殊文字?
件名にも特殊文字がある。
特殊文字?←ここにある。
特殊文字のUTF-8でのコードは�
表示されなかったときのために全角で�
Yahoo!メール(ベータ版)から送信

 実験はYahoo!メール(ベータ版)を使った。旧バージョンでは ISO-2022-JP で送信されたが、新バージョンでは UTF-8 で送信された。Yahoo!メール(ベータ版)も通常は ISO-2022-JP で送信するようなので、今回の実験メールでは UTF-8 に変えて送信したのだろう。強制的に UTF-8 に変えて送信するのはThunderbirdだけではなかった。これからのメールはほとんどが強制的に UTF-8 に変えて送信するのかもしれない。今回のようなトラブルが生じる状況で、それが正しいことだとは思えない。強制的に UTF-8 に変えて送信するソフトを提供しているYahoo!のサービスであるYahoo!グループで文字化けを生じさせてしまうような状態である。しばらくはエンコーディングを変える前に警告メッセージを出して、変えるか否かを選択させるくらいの配慮が必要だろう。


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読者の反応

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sonet-asin-area

コメント 2

crow

2011年にもうこんな変化があったのですね!

UTF-8(Unicode)でメールを受信すると、やたら表示文字サイズが小さくなってしまったり、フォントが妙なものになったりしてUnicodeが大嫌いです。
なので伝統に従って、私の発信するメールは常にプレーンテキストのISO-2022-JPです。

Thunderbirdのアカウント設定もHTML無効に設定しており、それでもいつの間にかUTF-8に設定されたメールを手動でISO-2022-JPに設定したのに、自分向けにCCで送ったメールを見てみたら勝手にUTF-8になっている事態に時々遭遇し、なんでこうなるんだと悶々としていました。

折角プレーンテキストでTabやスペースを駆使してかっちり見た目を設定したメールもUTFのせいでぐちゃぐちゃになっていたりしてガッカリすることも度々でした。

そうか、ANSIで表示できない文字が含まれていると、勝手にUTF-8に変換して送信されていたのですね!
個人的には改悪です。
by crow (2016-05-05 22:49)

正己

crowさん、コメントありがとうございました。
私はこの記事のことをすっかり忘れていました。
mailnews.disable_fallback_to_utf8.ISO-2022-JPはtrueに変更したままですが、まだトラブルが生じているとしたら、どうやら戻さない方が良さそうですね。
情報提供、ありがとうございました。
by 正己 (2016-05-05 23:39)

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