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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

「死んでも生き返る」と考える子

時事通信社の12月11日の記事
『2割が「死んでも生き返る」=「何となく」理由に−小中高生の意識調査(時事通信) 』
を読んで。
http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__jiji_11X951KIJ.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041211-00000951-jij-soci
次の部分

中村教授は「『生まれ変わり』との混同が含まれるにしても多すぎる。死の認識の低さが最近の子供による事件や問題行動につながっているのではないか」と分析している。


 NHK総合かNHK教育のスペシャル番組で同じことを言ってた人がいた。たしか「死」について考えさせる授業を提唱していた教師だったと思う。
 その意見に別の専門家が反論していた。どんな反論だったか忘れてしまった。
 私は中村教授の分析は単純すぎると思う。昔も5人に1人の子が「死んでも生き返ることがある」と考えていたかもしれないし、もしかしたらもっと多くの子が「生き返る」と考えていたかもしれない。そうだとすると「最近の子は死の認識が低いから人を殺しやすくなった」とは言えない。記事だけでは中村教授がそのように考えているかどうか分かりませんが…。
 まず「多すぎる」が何と比べて多すぎるのか分からない。私は「昔と比べて」と読んだのだけど…。「自分が予想していたよりも」だったら重要視するような意見ではない。もっと多いと予想していた人もいるだろうし、私はもっと多くてもおかしくないと思っている。それから、記事では小中高と一緒にして割り合いを示しているが、小学生と高校生の認識を同列に考えるのは無理があるような気がする。調査に参加した中学生の割り合いが74%だから中学生の認識を調べた調査に近いかもしれないが、中学生でも1年生と3年生では大きく異なる。ちなみに、調査に参加した小学生の割り合いは20%である。
 それから、「死の認識の低さが最近の子供による事件や問題行動につながっている」はこの調査から導き出せる結論ではない。死の認識の高い人と低い人を分けて、問題行動を起こす人の割り合いが高いのがどちらのグループであるかを調べなければ分からないと思う。この調査から言えるのは「思っていたより多いですね」くらいだろう。
 さらにもう一つ、「死の認識の低さが最近の子供による事件や問題行動につながっている」が真実だとしても、死の認識の低い子のほとんどは人を殺さない。また、死の認識が高くても人を殺す人(特に大人)もいる。「死の認識が低い → 人を殺す」ではない。他の要因を考える必要があり、他の要因の方が影響力が大きいかもしれない。その他の要因を無くす方が死の認識を高くするよりも犯罪抑止に効果があるかもしれない。

 そんなわけで、この記事を読んで焦っている人がいたら、ちょっと落ち着いて考えてほしい。


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