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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

因果関係?相関関係では?

『放送倫理:暴力にテレビ影響 青少年委調査』(毎日新聞、2005/2/22)を読んで
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/tv/news/20050223k0000m040126000c.html
次の部分

人を殴るなどの「社会的ルール違反傾向」の分析では、テレビが唯一のはっきりした原因とは認められなかったが、小学生男子でバラエティー番組などの暴力やからかいを容認する意識と、ルール違反を容認する傾向に弱い因果関係がみられた。

 「因果関係」は「相関関係」の間違いだろう。調査結果からは「因果関係」は分からないはず。普通は「相関関係」しか分からない。

  【Google 検索: 相関関係 因果関係】

 相関関係を因果関係と間違えることのおかしさを示す良い例はなかなか思いつかなかったのだが、ネットで検索したら、「カエルが鳴くから雨が降る」という例を見つけた。

  【簡単だけれどもとっても重要な統計学の話】

 雨が降ったのはカエルが鳴いたせいではない。カエルが鳴いたときに雨が降る確率は高いかもしれない。「カエルが鳴いたから雨が降るだろう」と予想するのは妥当かもしれない。しかし、カエルが鳴いたせいで雨が降るわけではない。
 カエルが鳴くことをAとして、雨が降ることをBとして、因果関係を「→」で表すと、「A→B」ではない。何らかの他の要因(気圧の変化)Cがあり、「C→A」であり「C→B」であるとき、Cが起こるとAとBが共に起こる。しかし「A→B」とは言えない。間違えてはいけない。

 新聞記事の引用部分では『バラエティー番組などの暴力やからかいを容認する意識』がAで、『ルール違反を容認する傾向』がBであるが、調査結果だけでは「A→B」とは言えないのではないか。『バラエティー番組などの暴力やからかいを容認する意識』が生じる原因Cがあり、同じ原因Cで『ルール違反を容認する傾向』が生じている可能性がある。重要なのはCが何であるかを解明することだろう。「因果関係」と主張するのなら、調査結果を理由にするのではなく「因果関係」にふさわしい理論(できれば実験結果)を示す必要がある。

追記(2006/6/4):
 雨蛙が雨が降りそうになると鳴くのは湿度の変化に反応しているらしい。両生類の皮膚は湿度に敏感で、両生類である雨蛙は湿度が高くなると鳴くらしい。湿度が高くなると雨が降りやすいらしく、それで雨蛙が鳴くと雨が降ると予測できるらしい。予測は3〜5時間後のことで70%位の確率で当たるらしい。
 参考サイト→「ローム君の新・博物日記」第39話『石になった狩人』


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