北海道でサマータイム
『北海道でサマータイム実験開始・約1万2000人参加』(日経、2005/6/20)を読んで
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20050620AS3B2000120062005.html
記事の中の次の部分は記事中の写真「標準時」「北海道サマータイム」のどちらの時計の時間だろうか?
『午前8時に開店した』
『同5時半に起きた』
『午後4時の終業後』
『午前7時45分に業務を開始した』
きっと「標準時」の方だろう。
「サマータイム」の定義をはっきりさせた方が良い。サマータイムが実施されたら上記の部分は次のように書かなければいけないはずである。
『午前9時に開店した』
『同6時半に起きた』
『午後5時の終業後』
『午前8時45分に業務を開始した』
また、『出社・退社を1時間早め』『通常より1時間早い』『1時間早く出社できる』はサマータイム中の時計を見れば早くなっていないはずである。
「サマータイム」の行為としての定義は「時計を1時間進めて、通常と同じ時間に行動すること」だろう。この記事のように「通常より1時間早めに行動すること」ではない。私はこの混乱があるからサマータイムは良くないと思っている。混乱がなくても、時計の針を進めるのは「自然」を無視している気がして非科学的な気がして好きではない。後者の「通常より1時間早めに行動すること」は生物学的、医学的な問題がなければ賛成だが、本来のサマータイムの定義である前者「時計を1時間進めて、通常と同じ時間に行動すること」には反対である。
ところで、記事に『早朝』とある。「早朝」が何時から何時までを指すか分からないが、気象用語で「朝のうち」は「午前6時〜午前9時」である。サマータイムが実施されたらサマータイム中の時計で「午前6時〜午前9時」(標準時の時計で「午前5時〜午前8時」)を指すのだろうか。それともサマータイム中の時計で「午前7時〜午前10時」(標準時の時計で「午前6時〜午前9時」)を指すのだろうか。
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