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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

日本を救うには自己破産しかないのか?

 例えば次のように相談されたとする。

 私の月給は手取りで約40万円なのですが、借金の返済と利息で月に14万円も支払わなくてはいけなくて、田舎には月に11万円は仕送りしなければいけません。残りは約15万円しかないのですが、生活費で約33万円は必要なんです。仕方ないので、足りない約18万円を毎月借金して生活していたのですが、年々借金は増え続けて、祖父や父が残した借金と合わせて今では借金残高は約4,600万円なんです。
 私はどうしたら良いでしょうか。

 月給40万円は羨ましい。一人暮らしなら月に15万円で生活できそうである。でも月に33万円も生活費が必要らしい。妻子を養っているのだろうか。支出を減らすように節約するしかなさそうである。さらに月に18万円も借金するなんて…。そもそも借金の返済と利息で月に14万円も支払わなければいけない状況は異常だろう。借金の残高が約4,600万円もあるのだから仕方ないのだろうが…、と言うか、月に18万円を借金して14万円を返しているということは借金を返すために借金をして月々の返済分を支払った残りを生活費に充てているのか…。4,600万円の借金を14万円ずつ返したとしても329ヶ月かかる。28年か…。でも借金は減るどころか月に4万円ずつ増えているのだから困ったものだ。
 相談を受けた弁護士はどのようにアドバイスするのだろうか。自己破産を提案するのかな。

 上の例は実は財務省の【日本の財政を考える】というサイトに載っていた情報を基に作ったものである。

 この状況を家計に例えてみると、次のようになります。この家は、月収(税収等)が約40万円ありますが、このうち約14万円は借金の返済(国債費)に充てなければなりません。実際に使えるお金は残りの約26万円ですが、この家では家計費(一般歳出)として月々約33万円を必要としており、また、田舎への仕送り(地方交付税)に約11万円必要で、不足分の約18万円は新たに借金することになります。そして、年々借金は増え続け、その残高は約4,600万円にまで達する状況となっているのです。
(日本の財政を考える「国の家計簿の現状は?」)

 このサイトの認知度はどの程度だろう。私は国の借金を比較したグラフ(【債務残高の国際比較】)を探していて見つけた。面白いサイトなのだが、見てもらえなければ役立たない。ブログで紹介している人もいるようなので誰も見てないわけではなさそうである。話題の事業仕分けで予算を減らされそうになって文句を言っている人たちは見たことがあるのだろうか。テレビで見かける有名なグラフ(【債務残高の国際比較(対GDP比)】【公債残高の推移】など)も載っている。
 上の引用したページに載っている次のグラフも、昭和58年度からならば、【財政データ集】【一般会計における歳入歳出の状況】に載っている。

一般会計における歳入歳出の状況

 【平成20年度一般会計歳出歳入の内訳】を見ると、支出(歳出)の4分の1が借金の返済(国債費)になっていることが分かる。上に引用した家計の譬えでは月収約の40万円と借金の約18万円を合わせた約58万円の4分の1である約14万円が借金という構図である。譬えの中の借金約18万円というのは、「歳入」の円グラフの「公債金収入」のことだろう。新たな借金を避けたければ、円グラフの他の部分の割合を増やすしかない。借金しないことで収入の総額(一般会計歳入総額)が減るのなら支出の総額(一般会計歳出総額)を減らすしかない。歳出のうち、借金の返済分である4分の1は借金を完全に返済するまでほとんど減らないだろうから、残りの4分の3の支出を減らすしかない。どこを減らしたら新たな借金を避けられるだろうか。

 そんなシミュレーションをすることができるページもある。【財務大臣になって予算を作ろう!】である。
 深く考えずにやってみた。

正己大臣が作った予算結果

 予算を減らしても30%までで0(ゼロ)にできないという制限があるし、予算を決める項目がカテゴリーに分かれているだけで事業仕分けのようにカテゴリー内を細かく調整できないが、面白い。どこかに載っている必要な予算(自分たちが必要としている予算だけでなく他の事業の人が必要としている予算)を積み上げて各カテゴリー内で総額を決めて試してみると良いかもしれない。

 【日本の財政を考える】のサイトには他にも財務省のお兄さんがグラフを使って解説してくれる【わが国の財政について】もあって、勉強するのに良い。私は全てのページを見たわけではないが、国に対して予算を要求する人はぜひ見てほしい。見て勉強した上で予算を要求すると良いだろう。もちろん、予算を要求しているのは自分たちだけではないことも考慮しないといけない。

追記:
 今年度の税収は36兆9000億円、国債発行額が53兆5000億円らしいが、それを【平成20年度一般会計歳出歳入の内訳】のような円グラフに表すと…。【財務大臣になって予算を作ろう!】のシミュレーションも変わるかもしれない。


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