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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

ロボットが働いてくれる未来の社会での人間の仕事は?

 結局、将来はほとんどの仕事をロボットに任せるんだよなぁ。そう思いながら別の目的で私の昔の文章を調べていたら、次のようなエッセイを見つけた。考え方はなかなか変わらないものだ。自分の文章なので全文を引用する。手抜きであるが、ご容赦を。

 漫画の中の話だったろうか。小説の中の話だったろうか。それとも現実に起こったことだったろうか。人間がロボットから仕事を取り戻そうとする話を聞いたことがある。最近のアメリカでは低賃金で働いてくれる海外の労働者に頼る企業が増えているようである。その流れに対し雇用を求めて国内の失業者達がデモ行進する場面をテレビで見た。人間がロボットから仕事を取り戻そうとする話を連想しながら見ていた。企業の経営者にとっては低賃金で働いてくれる労働者の方が有り難いはずである。その気持ちはよく分かる。無償で働いてくれれば一番有り難いだろう。もちろん、経営者が求める仕事をこなせることが前提である。では、作業能力が高い無賃金労働者を雇えるとしたら…。あり得ない話ではなく、実際に起こっていることである。そして、将来は今以上に当たり前になるかもしれない話である。多くの企業は産業用ロボットを利用しているはずである。彼らの作業は人間よりも精確である。「労働者」という言葉が適切かどうか分からないが、ロボット達は人間よりも作業能力が高い無賃金労働者である。
 産業用ロボットを利用する際に全くお金がかからないわけではない。導入のための費用や維持費が必要である。それにもかかわらず産業用ロボットを利用しているのは人間を雇うよりもコストパフォーマンスが高いからだろう。現在の産業用ロボットがどの程度の性能なのか私には分からない。どの程度の人件費を節約できているのか私には分からない。しかし、ロボット技術が急速に進歩しているのは確かだろう。進歩すればするほど人手が必要なくなるのは確かだろう。どの程度進歩するかは分からない。鉄腕アトムのように人間のような心を持ったロボットを作るのは不可能かもしれない。あるいはロボットを奴隷のように使いたいだろうから鉄腕アトムのように人間に逆らえるロボットは作ろうとしないかもしれない。それでも、現在の人間の仕事のほとんどをロボットに任せられるようになるだろう。そのような時代が訪れたら、人間にはどのような仕事が残されているのだろうか。ロボットを管理する一部の人間だけではなく、全ての人間が働けるのだろうか。失業率を0%にすることはできるのだろうか。
 現在、失業率の増加が問題になっているが、科学技術が進歩して手間がかからなくなれば失業者が増えるのは必然である。科学技術が進歩しても人手を減らすことができない仕事を増やさない限り、失業者はどんどん増え続けるだろう。「トランジスターガール」と呼ばれた人達の仕事が産業用ロボットの仕事に変わったように、新しい産業が生まれても人間が必要とされるのは一時的に過ぎないだろう。もうそろそろロボットが働いてくれる未来の社会を思い浮かべて社会の仕組みを作った方が良いかもしれない。
 もともと仕事は食物を得る作業だったはずである。食物となる動植物は自分から人の口の中に飛び込んではくれない。生きるためには人が取りに行かなければならない。集団生活をしている場合は、成員の誰かに取ってきてもらわなければならない。では、成員の中にロボットがいたら…。食物を得る作業をロボットが担ってくれるとしたら、人間は働く必要があるのだろうか。働かなくても生きていけるのである。それでも人間は仕事をするだろう。生きるためではなく、他の目的で仕事をするだろう。ロボットにはできない仕事をする人がいるだろう。ロボットにもできる仕事であっても、効率を度外視して仕事をする人がいるだろう。生きるために仕事をする必要がないから、自分の好きなように仕事をすれば良い。お金を稼げなくても良い。今の社会の仕組みでは夢物語である。人に生きるための条件を課する社会のままでは、生きられるはずなのに生きられない人が生ずる。

2004年7月11日 正己
(人間の仕事とロボットの仕事 - エッセイ~とりあえずの百話~ )

 「もうそろそろロボットが働いてくれる未来の社会を思い浮かべて社会の仕組みを作った方が良いかもしれない。」と書いてある。最近では一部の人の高額の所得をその他の大多数に分配する社会に繋がるらしいベーシック・インカムの仕組み(参照)が良さそうに思えたが、少し違うような気もしている。ロボットが全ての仕事をする社会での「所得」の必要性が分からない。「お金」を何に使うのだろうか。
 それはともかく、今も「もうそろそろロボットが働いてくれる未来の社会を思い浮かべて社会の仕組みを作った方が良いかもしれない。」と思っている。


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