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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

人殺しは嫌だったのに…

『EP : end-point  科学に佇む心と体: 「人殺し」の行動訓練』を読んで
http://am.tea-nifty.com/ep/2005/02/onkilling.html
次の部分

 実際問題、どんなに射撃の腕がよい人間でも戦場に放り込まれたら、人間を殺せと言われたら、大半の人間が発砲も殺人もろくにできずボロボロだった実態がかつてあった。
 それが第二次大戦以降に編み出された行動訓練によって、人型を撃ち、敵をザコキャラ(非人間)扱いする、それを繰り返すことによって、平凡な兵士も優秀な殺人兵士にしたてあげることができ、殺人効率が極めて高まった、それが実証されているのだ。

 これは驚いた。
 私は兵士たちに対して「よく人を殺せるよなぁ」と不思議に思っていた。人を殺す前に葛藤があったという話はいろいろなメディアを通じて何度も耳にしていたが、この情報を知り、ほとんどの人が訓練しなければ人を殺せるようにならないことに驚いた。「驚いた」と言うより「納得が行った」と言った方が正しいかもしれない。
 「人を殺せない人」を「人を殺せる人」にするための詳細な訓練方法は上記引用記事で紹介されている『戦争における「人殺し」の心理学』(デーヴ・グロスマン著、安原和見訳、ちくま学芸文庫)に載っているのだろう。記事にはデーヴ・グロスマン氏の講演へのリンクも張られている。デーヴ・グロスマン氏はアメリカの元陸軍中佐で陸軍士官学校で心理学を教えていたこともあるらしい。「人を殺せない人」を「人を殺せる人」に変えるための方法はいろいろな手法を組み合わせるのだろうが、行動心理学における「条件づけ」が中心なのだろう。(本を読まずに書いていて、申し訳ない)。リンクが張られている先のタイトルは『〈子ども時代〉のためのアライアンス』で2000年10月の『テレビなどが子どもに及ぼす影響』に関する講演のようである。どうやら知らず知らずのうちに「人殺し」へ条件づけされることを怖れているようである。
 事件が起こる度に攻撃的なテレビゲームやメディアの残虐なシーンが批判され、その度に私は「本当に関係あるの?」と眉に唾を塗って聞いていたのだが、行動心理学の「条件づけ」を持ち出されると「そうかもなぁ」と思ってしまう。「条件づけ」の手法は万能でないし、デーヴ・グロスマン氏の意見に対する反論はいろいろとあるのだろうが、やはり気になる。「人を殺せない人」を「人を殺せる人」に変えるために「条件づけ」を応用した訓練が行なわれ効果があったことを知り、無視できなくなってしまった。人殺しを含むテレビゲームをしたからといって人を殺そうと思うようになるとは思わないが、人殺しに対する抵抗感を弱める効果はあるのかもしれない。人を殺す直前に思いとどまりにくくなる可能性はあるのかもしれない。
 行動心理学者による納得できる反論(できれば実験結果を含む)があれば少し安心するのだが…。

追記:
 「条件づけ」という言葉を使い慣れていないせいか、読み返してみて違和感がある。使い方は正しいのか? 間違っていないような気もするが、詳細に書くと面倒なのでそのままにしておく。
 私がこれまでに読んだ行動心理学の本で「これは良い」と思ったのは次の本。
 行動心理学に興味のある方は読んでみてくださいませ。

 「臨床行動心理学の基礎」久保田新・他著、丸善


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カテゴリー:ブログを読んで
共通テーマ:日記・雑感

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