議論のゲーム化を避けるために
『論壇系ブログにおける討議モデルについてのコンセンサス』(+ C amp 4 +)を読んで
http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20060306/p2
アカデミズム(科学の世界のように真実を追求する世界?)や訴訟手続(真実とは限らないが結論が求められる場?)での議論とネット上での議論とが比較されていて、面白かった。
それで、ネット上での議論に関するswan_slabさんの提案の部分を読んでいて、実際にネット上で議論らしきものに参加している人たちの中で『有益な討議を成立させたいと願う者』はどの程度いるのかなぁ、と思った。実はそんな人は少なくて、多くの人の本当の目的は別にあり、それも人それぞれなんだろうなぁ、と思っている。そこで、次に考える必要があるのは、『有益な討議を成立させたい』と願っていない人が議論に参加してきた場合に、どのように対処するかだろう。その対処の仕方を誤ると『有益な討議を成立させたいと願う者』も有益な討議ができなくなる。
そんなときに役立つかもしれないのが、「人生ゲーム入門 (Games people play)」という本を著したエリック・バーンが始めたらしい「交流分析」である。その中でも「ゲーム分析」には不毛な議論になりそうな様々な交流パターンが紹介されている。対処法に関してはちゃんと理解していないが、そんなゲームに巻き込まれないことが大切だと思った。
私が読んだ本は「講座サイコセラピー 8 交流分析」(杉田峰康著、日本文化科学社、ISBN4-8210-6146-5)。お勧めである。Amazonやbk1などで「交流分析」で検索すれば、もっと良い本が見つかるかもしれないが、私は読む余裕がなくて読んでいない。(^_^;)
コメント 0
コメントの受付は締め切りました