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共謀罪を含む改悪組織犯罪処罰法は
【「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動(東京新聞 2017/6/16)】

官僚は間違いを認めない

『水島広子の国会報告メール No.240 --- 2005.7.30発行』を読んで
http://blog.mag2.com/m/log/0000056084/106267748
次の部分(音声ブラウザで閲覧されることを想定して改行位置を変更しました)

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■ アスベスト問題
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 アスベスト(石綿)の問題は、その深刻さや規模、時間的経過から言っても、日本にとって未曾有の大問題になりそうです。また、行政の責任という観点からは、第二の薬害エイズと言えると思います。また、1992年、現在民主党の厚生労働委員会筆頭理事の五島正規さんを中心として、「代替物のあるものについては石綿の使用を禁止する」という現実的な内容の議員立法「石綿製品の規制等に関する法律案」が提出されたときに、業界と行政が「管理して使えば大丈夫」論をふりかざして巻き返しを図り、自民党が法案を廃案に追い込んだことは責任を問われると思います。

 アスベストについての行政のあり方に「決定的な失敗」があったと厚生労働副大臣が認めると、翌日、事務次官がそれを否定し、大臣も事務次官を擁護するという、あるまじき事態も発生しました。

 この点について、「官僚は間違いを犯さない」という神話にしがみついて責任を認めないことが被害の拡大を生んできた水俣病や薬害エイズと同じことを繰り返さないでほしい、と、7月27日の委員会質問の中でも大臣に強く要求しました。

 民主党では、労働安全衛生法改正案への修正案として、アスベストに起因する疾病が過去に発症している場合であっても、業務との関連を知らなかったため労災申請していなかったケースが多々あることから、労災保険法で定める「消滅時効」が完成した後であっても、労災保健給付の請求ができるようにする、という法案を提出しました。
(『水島広子の国会報告メール No.240 --- 2005.7.30発行』)

 アスベスト問題は皆が無知だったことが原因で誰にも責任を問えないと思っていたから、被害の拡大が分かった後は治療法や処理法以外に興味がなくなり、積極的にニュースを読んでいなかった。しかし、水島議員のメルマガを読んで少し変わった。業界と行政が民主党提出の「石綿製品の規制等に関する法律案」を廃案に追い込んだ責任は大きいだろう。ただ、このことで責任を問えるのは1992年以降の被害に対してだろう。また、石綿が危険なのは双方が認識していたようだが、業界と行政は『管理して使えば大丈夫』と考えていたようである。『管理して使えば大丈夫』が正しいか否かについてどちらに立証責任があったのか分からないが、『管理して使えば大丈夫』が当時の知識では正しいのなら、業界と行政の責任を問うのは難しそうである。『「決定的な失敗」があったと厚生労働副大臣が認めると、翌日、事務次官がそれを否定し、大臣も事務次官を擁護』したということから、行政はそのような立場だろう。薬害エイズの問題に似ている。薬害エイズ問題の安部英氏に相当するのは誰だろうか。今日、慶応大学の櫻井治彦名誉教授のことがNHKで報道された。彼は『日本石綿協会の顧問を務め』ていて、『「社会に貢献する天然資源アスベスト」というタイトルのビデオに出演』していて、『アスベストについて「自動車の排気ガスなどでも発がん物質が出ている。ほんとにそれをゼロにしなきゃならないのか。決してゼロにしようというふうに考えるべきではない」などと話して』いたらしい(参考)。詳細は分からないし、彼の行為はこれだけで、彼はもっと強力な権力に悪用されたのかもしれない。しかし、毎日新聞のニュースによると『「当時はアスベストの代替品の開発が難しいとされており、使用はやむを得ないという雰囲気があった」と話している』らしい(参考)。似た言葉を薬害エイズ問題でも聞いたような気がする。

 官僚の『「官僚は間違いを犯さない」という神話にしがみついて責任を認めない』姿勢は困ったものである。そのような態度の「指導者」や幹部が支配している国があるような気がするが、似ているかもしれない。日本は官僚が支配している限り、そのような国と同じかもしれない。薬害エイズ問題での菅直人元厚生大臣のように大臣が官僚に負けない力を持っていれば官僚支配が崩れるのだが、そのような大臣は少なそうである。田中真紀子元外務大臣は外務省と戦ったけれど負けてしまったし…。『「官僚は間違いを犯さない」という神話』はなかなか消えないだろうが、まずは国民がその神話を捨てることが大事だろう。大臣や国会議員の責任を問うだけでなく、官僚の責任を問う姿勢が必要かもしれない。大臣に責任を押しつけられる状態だと官僚は安穏としていられるから。責任を問おうとしても、各政策の担当者が誰なのか知らない人が多いと思うが…。私も知らない。政府提案の政策の際に担当官僚の名前は載っているだろうか。私はそんなことも知らない。


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